国民民主党は、ことし夏の参議院選挙で比例代表に擁立するとしていた山尾志桜里さんを公認しないことに決めた。撤回したということである。
山尾さんは10日に記者会見を行い、過去の不倫疑惑を含めた様々な疑念の声に対して、自身の考えを語った、ということになっている。
その評判がよくない。肝心の質疑応答では「お答えを控えさせていただきたい」を連発。これでは選挙に悪影響。党内からも説明不十分だという批判が起きるのは当然。選挙に悪影響があってはなによりまずい。
記者たちの質問が結構辛辣であった。山尾さんにしては答えようにも答えにくいことばかりである。不倫のことは絶対になかったと言い通さなければすべてが終わってしまう。
記者などという人達にはごろつきのような人も多い。山尾さんの返答はあれでよかったのではないかと思う。
不倫相手の妻は自殺している。自殺した人に対する詫びの気持ちはないのかと記者は言うが、答えようがないだろう。記者たちは正義の味方のつもりらしい。
山尾さんを見ていると「女性」というものを感じる。不倫相手という倉持という弁護士を本当に愛していたのではないだろうか。政治の世界では高く評価されている人。私はこの人にあまり悪い印象は持っていない。なんとか出直しの道はないだろうか。
化学機械メーカー「大川原化工機」の社長さんたちの起訴が取り消された冤罪事件で、警視庁と地検は最高裁への上告を断念すると表明。被告の東京都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた判決が確定した。
警視庁と地検は「ご負担をおかけしたことについて深くおわび申し上げたい」などとするコメントを出し、大川原正明社長らに直接謝罪する意向を示した。
あの威厳とか権威とかをなにより重んじる警視庁と地検が謝罪。メンツ丸つぶれ。よっぼど言い逃れの出来ないほどの大チョンボをしたということだろう。
誰が謝罪に来るのか。検事総長と警視総監以外ありえない。
「てめーら、俺の経歴に泥を塗りやがって」。検察などの内部はこれから大変なことになるのだろう。
日本大学重量挙げ部の難波謙二という元監督さんが、詐欺の疑いで逮捕され、検察庁に送られた。
入学金や授業料が減免される特待生として入部が決まっていた高校生4人の保護者にうその請求書を送り、現金200万円余りをだまし取ったということらしい。余罪を合わせると数千万円になるらしい。
判りにくい話である。運動部の監督に過ぎない人間がなぜ請求書を保護者に送れるのか。保護者は何のつもりで払ったのか。
検察・警察の冤罪事件の後に書くようなことではない。みみっちい事件である。請求書を作成し、保護者に送っていたコーチという男に、分け前を渡さないことからチクったらしい。
日大関係者には申し訳ないが、日大はむかしからこのようなことがいつ起きてもおかしくないところである、ではなく、いつも起きているようなところである。
日大と言えばあの田中英壽理事長。一見してまともな人間には見えない人であったが、13年間も理事長として君臨し、それを改革できなかった大学である。
理事長の地位を追われた田中氏は多重ガンを発症していたが、日大病院は入院を認めなかった。
権力があれば忖度し、権力がなくなれば病人でも見捨てる。見識もモラルもないところである。
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