底意地が悪い

つぶやき

 意地悪い人のことを考えていて、意地とは何だろうかと考えた
 意地悪い人がいるなら意地いい人もいるはずであるが、これは聞いたことがない。
 意地には悪いだけではなく、意地があるから始まって、意地を通すとか張るとか汚いとかいろいろある。単に意地になるという意地もある。

 意地には女の意地、食い意地、底意地というものある。
 女の意地は辞書には載っていないが、そのため西田佐知子さんの歌う「女の意地」という歌があるのだろうか。多分「女にも意地がある」ということだと思うが、どんな意地なのか今度じっくり聴いてみたい。

 食い意地は食べ物に対する執着であろうことは容易に分かるが、辞書には驚きの記述があった。
食い意地を張るとは、「
人のものまで食べても当たり前な顔をしている人ことを」とある。まさにこの通りの女性が私の周りにいる。
人が食べている物を横取りする。自分の物はさっさと食べてしまって他人の皿に手を出す。この
人は食い意地が張っていた人であった。納得である。

 この稿は、意地が悪い人のことを考えていて書き始めたものだが、その意地は底意地のことである。
 人を評して「底意地が悪い人と言うが、単に意地が悪いと何が違うのであろうか。
 辞書には「表面的には見えないが、心の奥底に意地の悪いところがある」とある。一見すると悪意あるような人には見えないが、つき合ってみると悪意がある人のことを言う、という補足説明もある。

 しかし意地が悪いということはもともと表面的なものではなく、一見して分かるものではない。付き合ってみなければ分からないものである。底意地の底とは心の奥底というより、底なしの底ということではないだろうか。つまり底意地が悪いとは限りなくタチが悪いということになる。
 
 底意地が悪いはお人好しの面も持っていることが多い。しかしバカの付くお人好しである。私の姉がそうであった。お人好しの反動が出てしまうのかもしれない。しかし意地になって母の面倒を最後まで看てくれた。愚かだがいい人であった。()

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