また幼い命が奪われた。保護すべき者によって殺されたに等しい。
園長は、いち早く記者会見を行った、ということかもしれないが、記者会見で話すことなど何もないはずだ。
ただ3歳の子供を炎天下のバスに置き去りにして死なせた、ということしかない。他人事のような弁解は見苦しいという域を超えて、人間としての異常さを感じる。
ご家族の皆様、関係各位の皆様に多大な迷惑とご心配ををかけた、などという言葉は腹が立つほど白々しい。
事故というがあれは事故ではない。殺人というべきである。殺人というには故意がないから過失致死である、などという刑法の議論につき合う気はない。
幼児を炎天下のバスに置き去りにすることはまさに殺人行為である。
わざとやったわけではない、と言ったところで、園児の確認をしなかったことは殺人行為と何ら変わるところはない。それこ そが殺人の実行行為ではないか。
事故と言えば責任が軽くなるとでも思ったのであろうか。あの子は上半身裸になっていたという。暑さの中で無我夢中にシャツを脱いだのだろう。続ける言葉がない。
子供の命が刑法で守られるはずがない。この社会は何度も幼児の死を繰り返している。何かが欠落しているのか、破綻してい るのか。
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