年齢認証は誰のため

つぶやき

 タバコは8年程前にやめたが、その時すでに喫煙歴50年を超えているから、体のために禁煙したということにはならない。

 家族のためにと言っても、小児喘息の子供がいるというのにタバコを吸っていたわけから、親としても夫としても失格である。

 タバコを止めるきっかけは、いつまでも部屋中に害のある煙を巻き散らかすこともあるまい、ということと、年齢認証が不愉快であったからである。

 タバコでも酒でも年齢認証をするようになってから大分時間がたったが、スーパーなど相変らず行っている。

 年齢認証とは、未成年者にタバコや酒を売ってはならないということで、販売者の販売上の順守義務である。
 その義務を購入者に転嫁しているのが、現状の年齢認証である。

 先日近所のスーパーに買い物に行ったついでにビールを買った。
 店員さんがタッチしてください、と画面を指示する。

 私が20歳以下に見えるか。抗議を込めて、「それなら要らない」と戻そうとしたら、店員さんが素早くタッチした。

 大分前のことだが市役所にある書類を取りに行ったとき、委任状が必要だという。委任状など無意味だと思っているので、担当者の前で委任状を書き始めたら、「見えないところで書いてください」、と言う。

 委任状にしても年齢認証にしても、当の本人に証明や確認の必要があってのことではない。相手方である役所や酒屋やたばこ屋の責任逃れのために必要なものである。

 偽造の委任状であったとしても、お役所が言うのは「まさか偽造とは気がつかなかった」ということである。要はそれらしきものがありさえすればいいのであって、しかし目の前で委任状を書かれたら、知らなかったとは言えないということである。

 今度同じスーパーに行って、高額な酒を何本もカゴに入れてレジに並んでみる。パネルにタッチしてくださいと言ったら、売り場に戻すつもりである。店員が変わってタッチしたら、本人なりすまし、と注意したい。そういうことに関しては労を厭わない。

 

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