喉頭癌手術後7カ月が過ぎた。経過観察期間の60分の7が過ぎたということである。まだまだ道のりは遠い。昨日定期検査 があったが、今のところ再発・転移はないでしょう、という医師の話であった。
実は医師の話は、再発・転移はしていない、と明快なものであったのだが、次回はCTをとってください、という言葉に少々私の気持ちが動いた。そのためかこのような書き方を選らんでしまった。
しかし気持ちが動いたと言っても大したことではない。CTは所詮影絵であるから決して完全なものではなく、医師の視診こそが正確である、という話を聞いたことがあるので、またCT検査を行うということは、視診では確認できない部分になにか変化があったのか、とすこし不安になったのである。
やはり癌というものはそんなに簡単なものではない、ということを自覚しなければいけないのであろう。
喉頭がんの症状が出て4カ月以上も放置してしまい、それでも声門癌の初期と診断され、声門の上部にも下部にも浸潤はなく、リンパ節への転移もないことから正直私の癌は大したことはない、と思い込んでいる。
以前医師は首周辺の触診をすることはなかったが、前回から入念に行うようになった。癌に限らず病気は、平穏な日常から突如発症するものである。
闘病記と称してこのブログを始めたが、幸いなことに深刻な病状を書かなければならないというような状態ではない。
やはり闘病記というものは希望のある内容のものでなければならないだろう。悪い病気に罹ってしまえば向かう方向は一つしかない。そのことを書いたところで読む人にはつらいものしか残らない。
「少し痛みが和らいだ。食事ができるようになった。医師から奇跡的な回復と言われた」人のブログを読むようになって、このような言葉が大切なものであることが分かる。
ジョークを交え、自らの癌との闘病を数年にわたり書き続けていた人がいる。その最後のブログは、年月日が記載されただけの空白である。ブログが書けるということは元気ということである。
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