高校時代、最後の試合になるかもしれないという孫のサッカー試合を見に行った。
試合会場となっている球技場は、「駐車場有 無料」とネットにあるので、ここなら歩行困難の身でも行けるな、と思って行ったら、「関係者以外駐車できません」と、見張りをしている高校生たちに囲まれた。
彼らは、規則ですからの一点張りで譲ろうとはしない。こういう生徒たちは、いずれどこかの地方公務員にでもなるのだろうと、口にはしなかったが、腹の中で仕返しをして、引き上げることにした。
帰り間際、熱中症対策なのか、まだハーフも終了していないのに、孫チームの選手たちがベンチに引き上げてきた。
キャプテンマークを付けた孫を見ることができた。孫のポジションからゴールシュートを見ることはなさそうなので、姿を見ただけで充分である。
試合は17―0で勝ったという。孫は確かサッカー部のはず。いつからラグビー部になったのかと思ったら、相手チームが弱すぎたらしい。
しかしスポーツで弱いということは、頭がいいということもある。孫の高校は私学のトップと思っているので、こんな勝ち方をしていいものかと考えてしまった。
来年、孫は「都の西北」に通うことになる。北西が正しいのだろうが、北西は方角を意味し、西北は特定の場所を意味する固有名詞になっている。
「集まり参じて人は変われど 仰ぐは同じき 理想の光」
いい仲間に恵まれて、人生においては決して長くない学生時代を過ごしてほしい。
コメント