今年は地方自治体の長などによる不祥事が多かったという印象があるが、表ざたになったということで、いまに始まったことではない。昔はそこら中セクハラ・パワハラだらけであった。
町長たちのセクハラ行為をいちいちここに書くこともない。セクハラは70代に多いが、昭和の軽口と、飲み屋のネエちゃんの尻を触ってケケケと笑う下品な習俗を継承している世代なのである。
しかし飲み屋の姉ちゃんの尻を触るのと、女性職員の尻を触ったり抱きついたり、町長室に呼び出して服の上から陰部を触るなどという行為は根本的に違う。
町長たちがやるセクハラはパワハラとセットになっている。飲み屋のネエちゃんの尻を触って、ケケケと笑って一日の疲れをとったあの時代とは違う。
「なにすんのこのスケベじじい」というネエちゃんの言葉で、すべては済んだのである。スケベじじいはそれ以上のことはしない。
沖縄県南城市の市長さんは、「一緒に風呂に入るか」などのセクハラ発言を繰り返し女性職員に言っていたらしいが、女性によっては、一緒に風呂に入れば給料が上がるかもしれないと考えた職員がいたかもしれない。
職員に、「お前たちの脳みそは鳩より小さい」などの暴言を吐いた町長は50代。そんな偉そうなことを言うなら東大あたりでも出ているのかと思ったら、偏差値下位の私立。
東大は遠いということなら名古屋大学にでも入ればよかったのである。町長になったくらいで何様になったつもりか。
セクハラの被害者は女性職員ということになるが、前橋市長のラブホテル問題では男性職員が被害者になるのかもしれない。この人の家庭はどうなったのだろうかと思う。
セクハラもパワハラも被害を申し出れば救済されるということではないようだ。
市長や役所幹部などにより握りつぶされることが大半であるという。兵庫県の斎藤知事の問題はそういうことであるが、死者が出たことから社会の知るところとなった。
こういう問題は週刊誌が嗅ぎつけないと事件にならない。新聞やテレビなどのメデイァは問題が明るみになってから騒ぐ。「本当かどうかは分かりませんが、今週刊誌などで騒がれている…」というのがお決まりのナレーション。
まあしかしいつも思うが下半身の問題が多い。大阪の岸和田市長も女性関係で失脚。女房が記者会見に出席していたが、亭主の浮気を公然と認める妻もいる、ということを世間に知らせただけのことであった。
問題の市長たちの名前を書こうと思ったが、いちいち書くのも面倒。既に既報のことである。
今年しっかり記憶にある市長として伊東市の田久保前市長がいる。
セクハラでもパワハラでもなく学歴詐称だが、しかし悪質度は高い。どうも嘘にまみれた人生であったようである。
議会の不信任決議に対する市長の解散権行使には問題がある。
田久保市長に市長としての適格性がないから不信任決議をしたのであるから、市長が議会を解散するのはおかしい。
議会と政策において対立したわけではなく、田久保市長の学歴詐称という個人的問題が不信任決議の原因である。
平べったく言いたくなるが、「てめえの学歴詐称を棚に上げて議会解散とはどういう料簡だ」ということである。
失職による市長選挙に立候補しているらしい。これはモラハラである。あの顔は見たくない。


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