子が親に仕送りする話がネットに2つある。
一つは、実際に仕送りをしている場合ではないが、親が息子に今後の老後の生活について電話で相談したら、「悪いけど、もう電話もしないでくれ」という話。
「援助してほしいと言ったわけじゃないんです。ただ、不安で話を聞いてほしかっただけで……」その後息子からの連絡は一切なし。
もうひとつの話は、仕送りやめるから…という息子の宣告に、74歳の父は「親が死んでもいいのか」と受話器を握りしめ絶叫したという話。
最初の話は、69歳の夫婦で、年金収入は2人合わせて月約14万円。夫は自営業期間が長く、厚生年金がほとんどない。
この夫婦は築30年の分譲マンションに住んでいたが、管理費と修繕積立金、固定資産税の負担が結構重い。大規模修繕の話も出ていて大きな出費が予定されている。
夫婦はマンションを売却し、地方都市の築42年の賃貸アパートへ転居することを決める。家賃は月4万8,000円。
マンションの売却額がいくらで、今までの貯蓄額がいくらあるかということの説明はないが、しかし70歳近くなってアパート住まいはどうかと思う。まとまった金を手にして少しは安心感を持ったということだろうか。
後者の人も自営業。現役時代は学校用品の注文なども受けながら、町で小さな文具雑貨店を営んでいた。
高齢になったことから数年前に廃業し、店舗兼住宅を処分して賃貸住宅へ引っ越した。
この人の毎月の年金収入はおよそ10万円。奥さんが亡くなったため本人の分しか入らない。もちろん生活は持ちだし。貯金の残りは600万くらい。
子供たちの世代も一番大変な時。3万としても毎月の仕送りはきつい。
高齢者は子供たちに頼らず自分のことは自分でやれ、というのがこの二つの話のオチ。
子供に仕送りをしてもらおうなどということは考えたこともないが、人生一歩間違えれば、いや間違えなくて普通の生活をしていたとしても、そういうことになる時代である。
私も自営を始める前、最悪の生活になりかけたことがある。自営のためのライセンスがなかなか取れないから、それこそ弁当屋とか、ビル掃除会社にでも勤めるかなどと考えたことがある。
もしそうなっていればわずかの年金と、貯まっていたとしても微々たる預金の目減りに不安を感じながら、この人達と同じような生活になっていたはずである。もっとひどいかもしれない。
自営は失敗しないとしても、厚生年金分も合わせたくらいの貯えができないと悲惨な老後になってしまう。



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