妻からの離縁状とビッグモーター

つぶやき

 政治に関心を持たなければと思っているが、政治が意味もなく複雑である。
 今どのくらいの数の政党があるのだろうかとネットを見たら「離合集散30年の歴史」と題する年表が出てきた。

 1990年から現在までの政党が時系列に記載されている。1990年には5つの政党であったが、1998年には15くらいになっている。2020には11になっている。どこがどうくっついて、どことどこに分裂して、またくっついて、と理解しろというのが無理である。

 政党の分裂とか合併とかの話になると、真っ先に思い浮かぶのは小沢一郎である。細かないきさつに興味はないが、記憶に残るのは金丸信と一緒に行った首相候補者の面接と政治資金の疑惑事件である。

 政界の壊し屋とも言われているそうだが、3度目の政権奪取に向けて活動を開始したということがこのところの新聞などに報じられている。
 今年81歳だそうだ、何事も壊すのは簡単だが、維持継続するのは難しい。せっかく政権交代を果たしたのに何故維持しなかったのか。

 小沢さんについて野次馬として興味があるのは「妻からの離縁状」である。
 「放射能が怖くて地元に寄り付かず逃げ回っている。岩手や日本のためになる人間ではないとわかり離婚いたしました」

 小沢一郎の妻が地元後援会の人に送った手紙とされているが、その真偽についていろいろ取り沙汰されたようである。

 手紙の真偽など野次馬には確かめようもない。真偽はどうであれ世間が「多分小沢さんはこの言葉の通りの人だろうな」と思うのは誰のせいでもない。

 ビッグモーターに関する報道が減ったが、最近ではビッグモーターの生き残りに関する記事を見かける。6000人もいるという従業員の将来、もと暴走族のヘッドだったと噂のある新社長の人望。
 この人は記者会見で涙を見せた。「お客様と長年かけて信頼関係を構築してくれた……素晴らしい社員がいます……」こういう発言は眉に唾である。

 不正請求に反対もせずそれを行った素晴らしい社員がいる、と言うことである。人はしゃべることに窮すると他人を褒める。

 客が寄り付かなくなればどんな企業でも倒産ということになる。
 しかし経営者に何十億もの資産ができるまで不正を暴くことができなかったということは問題である。
 会社が倒産したって個人保証でもしていなければ経営者には何ら経済的ペナルティはない。不正を行った企業は生き延びるべきではないが、従業員の生活もある。

 このところいつもの公園でのウォーキングを続けている。夕方、木立を吹き抜ける風が心地いい。何のために歩いているのかと自問する。もちろん分かっている。でもなかなかうまく歩けない状態が続くとそう考えたくもなる。

 1周1キロのウォーキングコースは、最後の200メートルくらいが緩い上り坂になる。これが結構きつい。人生上り調子は華であるが、こんな歳になって上り坂に苦労したくはない。 (了)

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