以前衆議院議員であったという金子恵美というタレントが、次期首相は誰がいいかということを話題にした番組で、小泉進次郎氏は地頭(じあたま)が悪いと口にした。
小泉進次郎氏は若手ナンバーワンとの声もかかるほど人気が高く、近い将来の総理就任は確実と目されている政治家であるが、どうも「?」と思うところのある人である。
何ごとにも生真面目にきちんと対応するのだが、何かがズレている。優秀そうに見えるのだが、あれは優秀な人の顔ではない。優秀を装っている顔である。
どう言ったらいいのかうまい言葉が見つからなかったが、「地頭が悪い」。まさに目からうろこ、ピッタリである。念のため、私が言ったのではない。金子恵美氏が言ったことである。
「頭が悪い」に「地」をつける。
言い得て妙と言うより、地にまで下がって頭が悪いということである。繰り返すが、小泉進次郎という人にはピッタリの言葉であるが、私が言ったわけではない。
父親の小泉純一郎氏も、首を傾げるような政治家であった。
「自民党をぶっ壊す」「郵政法案による解散」。
ハッタリの似合う政治家であった。
今頃になって原発反対を唱えている。何か考えているのだろうか。
金子恵美という人は、夫の浮気でひと頃テレビによく出ていた人だと思うが、離婚したのだろうか。ネットにはアホ夫婦と書かれてあった。
夫婦で議員というと選挙違反に問われた河井夫婦を思い出すが、やはり選挙法違反は致命的のようである。
夫の浮気を踏み石にして、タレント業でやっていくということもできるが、河井案里さんの場合は再起不能のようである。
昨年11月に亡くなった伊集院静という人のお別れ会というのがあって、そこに出席したみのもんた氏の写真を見て驚いた。完全な年寄り顔になっている。79歳とある。
みのもんたなくしてテレビはないという時代が長くあった。時代を代表した人がみんなすっかり年寄りになっていく。
中村メイ子さんのお別れ会もあったそうだが、神津善行氏の姿も時の流れを感じさせる。哀れと言っては失礼だが、時は物事を解決するが残酷なものでもある。歳は取りたくない。
なんとなく脱線したが地頭の話に戻る。「地頭が悪い」という言葉が気に入っているのである。
ネットに「地頭が悪い人の特徴」として、「論理的に考えることが苦手」とか「物事の本質が見抜けない」とか書いてあるが、「地頭が悪い」ということはそういうことではない。これは単に頭の悪い人の特徴である。
頭のいい人は、直観で物事をすべて理解できるから論理的に考えることは不要であり、全部判るから要点をつかむ必要がなく、物事の本質など一瞥しただけで見抜いてしまうから見抜くまでもない、レベルの低い相手に合わせた対応をしても意味がないから合わせないだけのことである。
地頭の悪い人というのは、頭が悪いということではない。頭がいい人のように見えるし、実際に頭はいいが、「地」は悪いということである。
では「地が悪い」とはどういうことか。「学習に向いていない」ということだと思う。一通りのことはできるが、深いところで「学習に向いていない」という部分を持った人のことである。
これほど人間の評価を適格に決定づける言葉はない。鋭利な刃物のような言葉である。
小泉進次郎氏を語るには納得の言葉であるが、あまり深追いするとわが身に関わることにもなるからこの辺でペンを置く。(了)
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