元気だった人の死

　小倉智昭さんが亡くなった。７７歳。私と同じ歳。
　８年程前に膀胱がん。それから肺がん,腎盂がんと転移したらしい。元気そうにしていたが、やせ我慢ということだったのだろう。
　膀胱がんは時間をかけて、“容体の急変”ということで人を死に追いやるがんである。

　私は小倉さんの現役時代をあまり知らない。フジテレビでの番組が多かったようだが、フジテレビはほとんど見たことがないからである。率直に言うと嫌いである。

　どのテレビ局も代わり映えはしないが、とりわけフジテレビが嫌いだというのには特別な理由がある、と言いたいところであるが、大した理由があるわけではない。なんとなくいい加減なテレビ局だと思い込んでいるだけのことである。

　小倉さんをよく知るようになったのはがんの公表以来のことである。もちろん以前から名前は知っていたが、どちらかといえばスルーしたい人であった。メリハリのきく人だと思うが、どこかにゆとりが欲しかった。
　
　また同世代の死。死んだらすべてが終わってしまう。

　心よりご冥福をお祈りする。