何かが起きたが

つぶやき

 斎藤知事が再選された。事の流れからすればどういうことなのかと思うが、斎藤知事を選んだ人の方が多かったという事実は事実である。

 斎藤知事はパワハラをしていた。それを告発した職員が処分を受け自殺した。いろいろおねだりもしていたらしい。

 でもそれは全部斎藤知事を陥れるためのでっち上げだった。
 斎藤知事は事件発覚後一貫して事実無根を訴え、失職した後は一人駅前に立ち市民に頭を下げていた。

 悪いことをしたとして頭を下げたのではなく、県政を停滞させてしまったことに対する謝罪らしい。

 事実がボケてきたのか、ハッキリしてきたのかは誰にも分らないが、「斎藤知事は悪くない」という声がSNS上で拡散していった。

 斎藤氏の対立候補であった稲村和美氏は、「何が争点だったのか。斎藤候補と争ったというより何と向き合っているのか違和感があった」と振り返った。 

 こう言っては分かったようなことを言うことになるが、人は物事が分って行動するよりも、分からないまま行動することの方が多い。物事を分かるということはそう簡単なことではないからである。

 斎藤知事を支援し、斎藤知事に投票した有権者になにか問題があるわけではない。斎藤知事は間違っているという主張と、斎藤知事は嵌められたという主張はどちらも存在しえる。

 何かが起きたが今後につながる根拠があってのことなのか、単なる吹けば飛ぶよな泡なのか。それが問題である。

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