森永卓郎氏はガンの闘病中であるが、元気そうに活躍されている姿がいい。
ネットに、「会社とはそもそも理不尽なもの」「バカな上司がいない職場はない」「会社は必ず君を裏切る」などと、かなり過激なことを話されている。
森永さんは戸山高校から東大に進み、日本専売公社、三和総研を経て現在は独協大学の教授だそうである。
ガンに罹患する前、名前は聞いたことがある、というくらいしか知らなかった人であるが、ガン闘病記により以前よりよく知っている人になった。
森永さんの学歴や職歴と並べて自分の経験を語ったところで月とすっぽんであるが、森永さんの言うことが良く判る。
日本専売公社、三和総研と言えば日本のトップ企業。いろいろ出向なども経験されて日本の企業を知り尽くしているだろうから、森永さんの言う話には説得力がある。
森永さんの言う通り、会社というものは理不尽であり、上司はどんなに優秀な人でも組織の中で自分の立場を守るためバカな上司にならざるを得ず、会社は必ず社員を裏切る。
なぜそうなってしまうのかということではなく、会社とはそういうものである。
息子がこの秋転職した。新興企業であるが、金融サービス業を中核とする企業においてトップクラスと言われる会社に勤めていたが実体はどんなものなのか。森永さんの言う理不尽な会社であったのであろう。転職先は大学であった。
企業は業績を伸ばすことである。現状維持ではダメである。業績を伸ばすことは無理な場合もある。企業の理不尽はここから生じているように思える。
企業で働く人には3種類ある。理不尽を感じない人。理不尽を甘受する人。理不尽を甘受しない人。
理不尽を感じない人はただ生きているだけ。理不尽を甘受する人は死んだように生きていくだけ。甘受しない人は企業から去るしかない。
75才で仕事をやめたから、22才で就労してから53年間働いていたことになるが、そのうち会社勤めは13年間。自営の40年の方が圧倒的に多い。
自営になって必要最低限の人間関係で人生を過ごしてきた。人生は裏切られないうちに人から離れることが大切である。
勤め人の中には信じられないようなワルがいるものである。
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