今日は病院が混んでいた。会計の表示が1000番を超えていたから、それほどの人が来たということだろうか。
定期検診の前に採血する。ごった返しているという状況である。
番号を呼ばれ採決室に入ったら担当は男性であった。
ちょっと手順が悪い。手慣れた感じがない。
針刺しもいつもより痛い。それにいつもより時間がかかっている。
しきりに覗き込んでいる。
「途中から採血できなくなりました。すいませんがやり直しさせてください」と言う。
そんなこったろうと思った。要はへたくそということである。片腕で済むものが両腕ということになった。
採血が終わり、定期検診まで3時間近くも待たされる。
やっと名前が呼ばれて椅子から立ち上がったら、同時に前に座っていた男の人も立ち上がって、同じ診察室に入っていく。
医師に同姓同名ですか、と聞いたら、何かの間違いのようで、私の番でいいらしい。
今日も若い研修医のような人だった。今まで一度も教授はもちろん、准教授とか講師といった役職者の診察を受けたことがない。
重篤な患者ではないということなのだろうか。
「再発はしていません」、という結果であった。
「術後今頃が一番再発転移しやすいらしいですね」と、若い医師に問いかけると、「一番多いのは2年くらいまでですが、5年は観察しないと」、と言う。さすがに「もう大丈夫でしょう」とは言わない。
発症後で数えると、来月で3年経過したことになる。
しかし定期検診のたびに思うことであるが、検診の若い医師たちがいつも皆サッパリとしている。よく言えば冷静。よくなく言えば薄情。
その「サッパリ」は、「この患者はもう完治しているようだから」、ということからの「サッパリ」なのか、再発転移の危険性が高い患者だからあまり深入りせず、「サッパリ」にしておこう、ということなのか、その辺がさっぱり分からない。
次回は来年1月。もう「来年」が出てきた。鬼が笑ってくれるならなによりいいことである。
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