朝から家内はどこかの美術館に出かけた。お昼の弁当と夕食のカレーまで作って出かけているので何も言うことはない。有難いと思わなければいけない。
何もすることがないので、お昼の弁当を10時過ぎには食べてしまった。血糖値を下げるには空腹が大事なのに、どうも食べることにいやしい。
来週には血糖値の検診があるが、ヘモグロビンA1cというのはごまかしようがない。
昨日の夕方、テレビをつけると相棒が放送中。以前も見たことのある話であるが、いい内容であったことを思い出し、残り半分くらいのところから最後まで見てしまった。小松政夫さんが出演していた「右京のスーツ」という題名で、2011年の2月に放送されたもの。
相棒というドラマは嫌いではないが、このドラマを知ったのは再放送のお陰である。何度も再放送を続けているからファンが多いようだ。
小松政夫さんが69歳の時の作品である。小松さんは2020年に78歳で亡くなっている。
傷害罪で懲役3年の刑務所経験を持つ、老舗洋服店の店主を演じていた。
小松さんには失礼だが、「前科はあるが今は善人」という役が小松さんには似合う。小松さんの風貌にはどこかあぶなっかしいところがあるからである。
殺人事件(正確には傷害致死かもしれない)の犯人なのだが、最後は事件の経緯と女性の弟子に対する思いが明らかにされて、思わずホロリとさせられる。前科はあるが、今は律儀な洋服屋の雰囲気がよく出ていた。
相棒の話から思いついたわけではないが、私は、若い頃はワルであったが今は更正して真面目に働いている、という話を信用しない。性根からワルというのがこの世の中にはいるのだ。
ワルは人生のいつの時代にも、どこにでもいるものだが関わらないことに限るが、時として関わってしまうこともある。
ワルと言えば暴力ということになるが、ワルは暴力だけではない。現代の振り込め詐欺を持ち出すまでもなく、人を騙す、他人の利益を顧みない、人を利用する、というのもワルである。仕事でも趣味のことでも、世の中には普通に生活している人の中にワルはいる。
社会は人との関係である。人と知り合えば仕事が生まれ、いろいろな情報が手に入る。人と知り合うことなくして仕事があるはずはない。
人と多く知り合うことによって収入も増え、知識も増えるが、ワルと知り合う機会も増えることになる。
人生の絶頂期は多くの人に囲まれているものである。多くの人がいれば自分を引き上げてくれる人もいるが、足を引っ張る人もいるはずである。チャンスを狙って裏切る人もいる。
人生の絶頂期は、仕事にも女にも一番気をつけなければならない時である。(了)
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