「人生の立ち位置」という言葉を目にする。会社などにおける地位や役職という狭い意味だけではなく、広く社会における自分の人生の在り方ということらしい。
いい位置とそうではない位置が人生にはあることになる。
いい立ち位置で人生を送りたいと思うが、誰しもできることではない。いい位置から見る風景はその位置にいなければ見ることはできないことになっている。
人と関われば人間関係ということになるが、人間関係とは人間として意味のある関係のことである。意味のない人間関係というものが多すぎる。
仕事をやめれば、人とか社会との関りがなくなってしまうと心配するが、どんな人との関りや社会との関りがあったと言うのだろうか。
仕事を通じての人との関りは損得である。人間の一番汚い部分が出る関係である。
そんな関係を人間関係と錯覚して、仕事をやめたら社会性を失ってしまう、と不安になるとしたら愚かなことである。
仕事を通じて知り合った人間にどれほどの人間がいたといういうのか。
人生の立ち位置。誰にもおもねず、己の求めるままに生きることが大切である。
人間関係だ、友人だという脅しに屈することはない。そんなものはもともと存在しないのだ。
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