人生について、例えば「いかに生きていくべきか」、などということについては、何も分からないままに思いをめぐらしたことがあるが、「人生の目的は何か」、という視点から人生を考えたことがない。
「人生の目的」。それらしきことはいろいろ考え付くが、高齢の身として振り返って人生を考えてみると、「そうじゃない」と思う。
昨年夫を亡くした近所の奥さんに、かつての彼女らしさがない。
髪に白髪が目立ち、ショートであったのにまとまりもなく、清潔感まで失っている。
それを見かねたのか、「あなたはショートが似合う」と褒めた人がいた。
「お金が無いのよ」と彼女は言う。カットすれば毎月カットに行かなければならない。
そんな話を家内から聞いた。
お金があれば毎月美容室に行ける。お金がないから身の回りのことにお金を使えない。
ご主人が元気な頃きれいな人であった。ご主人とは10歳以上歳が離れている。まだ70になっていないかもしれない。
女房より先に死ぬときは、金を残さなければいけないと思う。
これからは酒を控えて宝くじを買うしかない。
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