世 事 雑 観

つぶやき

 朝乃山が休場から復帰して勝ち越した。最近唯一の明るいニュースである。
コロナ禍の時、対応違反があったとして降格され、長い空白があった。相撲協会はなにより力士を大事にすべきである。朝乃山ほどの逸材を相撲から遠ざけてしまった。無駄な謹慎期間というべきである。

 相変わらず物言い相撲が多い。行司とはなんのためにいるのか。大の男が何人も寄せ集まって協議したところで結局はビデオ判定である。
 投げ飛ばされ、体は土俵から全部出ているのに空中に飛んでいれば負けにならない。技をかけた方が先に手をついていれば負けとなる。どう考えてもおかしい。

 松本人志の報道が連日続いている。しかし彼の資産には驚く。80億円は下らないという。漫才芸人がどうしてそんな蓄財ができるのか。漫才芸人だからできることなのか。

彼は芸能界を追放されても痛くもかゆくもないという。納得できるような話ではない。
名誉だの誇りだのを気にするような人間には見えないから、稼いだお金でハワイあたりで悠々自適ということになるのではないか。

 自民党のパーティー券キックバックの問題はどうやら一件落着である。
 問題解決が議員の有罪確定と議員資格の喪失であれば安倍派の役員は誰一人として該当しない。そうであれば問題は終わったのである。政治責任や道義的責任など取るはずがない。すでに誰も悪い人間は一人もいない、と言い出す議員も現れた。

 能登半島地震の被害があまりにも大きい。トルコなどの地震は石造りや土造りの家の崩壊を見るが、木造建物の倒壊もすさまじいものがある。柱や梁が凶器となったのであろう。
 テレビのニュースは復興のめどなどと言うが、本当のところは判らない。しかしテレビに映る人々が誰も不平不満を言う人がいない。自分たちの問題、自分たちでなんとかしなければという気持ちが伝わってくる。日本に住む宿命ととらえているように見える。

 政治がボロボロのように思える。でもすぐに何事もなかったかのように大臣たちは官僚の作った原稿を読み上げていくのだろう。
 拉致問題担当大臣というものがまだあるらしい。みんな就任する度に拉致被害者家族に期待を持たせるようなことを言ってきた。任期が終わればそれでおしまいである。横田早紀江さんの願いは叶うことはないだろう。

 福島第1原発の燃料デブリ取り出しがまた延期となった。これで3度目である。原発事故は電力会社の責任だけではない。
 何事も先延ばしの国である。先延ばしができるものは先延ばし、先延ばしができないものは放っておくのが慣例である。()  

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