パティシエ狂騒曲

つぶやき
DSC_0269

 都内有名ホテルのシェフがパティスリーをオープン。場所は我が町の隣町。そうとなれば家内としては是非とも行かなくてはならない。

 営業日は毎週木金土。昨日行ってみたらそれらしき店がない。多分行列になっていると思うから目立つはずである。場所を間違えたかと思ったが、そんなこともない。

 再度近所をひと廻りしてそれらしき店を見つけたが、張り紙がしてある。
家内が見に行くと「本日休業。明日は営業します」とある。
同じように貼り紙を見てがっかりして帰る人がなん人か見かける。

 ずいぶん勝手なシェフだと憤慨したが、人気の人だからそういうこともあるかと、自らをなだめた。

 懲りずに今日も開店時間に合わせて出かけたが、遥か遠くから店の所在が分かるほどの長蛇の列。
 車が店に近づくと列は途中から曲がり、さらに続く。
 こりゃダメだと諦めて、いつもの散歩コースでウォーキングをすることに切り替えた。

 入間川を眺めながら昼飯を食べ、所定の歩数確保のためにウォーキングを始めた。曇り空であるから川面からの風が心地よい。
 河川敷では年配の男性がサックスで懐メロを吹いていた。ちょっと迷惑な音色であった。

 通り道の大型スーパーで家内は買い物。私は懐かしのシュークリームを楽しみ、では帰ろうかと言うと家内は、「この時間なら空いたでしょう」と、もう一度店に行くことになった。

 考えが甘いことを知らされた。最初に来た時から2時間以上経っているというのに行列の長さが変わっていない。

 ホテルでの価格より安いとはいえ、1個の価格で牛丼の大盛りが食べられる。それなのにこの行列。

 しかし一流パティシエの味が、この値段で食べられることはありえないことらしい。
 下々の者はすぐに牛丼と比較してしまうが、このパティシエのケーキを牛丼と比較することなどは、不敬罪で逮捕されるかもしれないほどのことだそうである。

 世の中、知っている人は知っている。なんでも関心を持つことが大事であると思うが、そこまでして食べたいものか、という気もある。
 
 途中の大型スーパーで食べた昔100円、今は150円のシュークリームとどこが違うのか。
 このシュークリームの本店は銀座。パティシエのホテルは大手町。そんなに変わらないではないか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました