共に先の戦争で負けた国である。しかし戦後の両国の在り様が異なっているようだ。
日本は戦争被害国に多額の賠償や資金供与を行い、自虐的と言われる謝罪外交を繰り返しているが、どうもそれが効をなさない。
一方のドイツは、戦争がナチスによる侵略行為であることを認め、徹底的にナチスの行った戦争について反省と謝罪を行ったらしい。
そのためかドイツは、ヨーロッパにおいて政治的にも経済的にも信頼を集め、今では指導的立場に位置している。
日本は特に中国と韓国から、今でも戦争責任を問われている。
きちんと謝罪していないということなのか、賠償金が足りなかったのか、私の分かるところではない。
日本はナチスではなく、もちろん日本にはヒットラーのような人間はいなかった。
ドイツの戦後は徹底した戦争の反省から始まったことになっているが、日本は徹底的に戦前を忘れることから始まった。この辺に韓国などの反発があるのだろうか。
ドイツは日本を抜いて世界第3位の経済国に返り咲いている。じっくりと悠然と国を再興し、豊かになったように見える。
日本は戦後アメリカの援助のもとに高度成長を果たし、1968年には世界第2位の経済大国となったが、手先の器用さで経済大国になったような感がある。
基礎体力あってこその経済大国。所詮手先は手先である。
中国に抜かれ、ドイツに抜かれ、今度はインドに抜かれるらしい。何ごとも転落を止めるのは難しい。
首相の風貌も、ドイツの首相には格調を感じる。ヨーロッパ人だからということではなく、日本の首相とは違う気がする。
ゆっくり、じっくりは大切なことだと近頃思う。
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