大統領就任以来トランプ旋風が吹き荒れたが、どうもこのところその勢いもなくなってきたように見える。
ウクライナ侵攻を止められない。自分が大統領であればウクライナ侵攻はなかったとか、1日で停戦させるとか大見えを切っていたのが、プーチンの方が何枚も役者が上であることを自ら示してしまった。
しかしロシアがここまで戦争をするとは誰も予想していなかったのではないか。侵攻後半年でロシアは破綻するとか、プーチンは失脚するとか言われていたが、そんなことは全くないように見える。
 トランプは所詮不動産屋の発想しかないようだ。世界を混乱させているだだけである。既に79歳。そんなに長い政治生命ではない。
 トランプが去ったあと、アメリカは一気に衰退してしまうのではないだろうか。
「習近平に異変が」という報道が結構多い。日本人にとって中国の台頭は愉快なことではない。強力に中国強化を進める習近平に「異変」があれば興味をひくものになる。しかしそんなことはどうもないようだ。
中国政府は、今年を「抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利から80年」と位置づけて大々的なキャンペーンと軍事パレードを行った。
 第2次世界大戦で日本が降伏文書に署名した日の翌日にあたる9月3日を、「抗日戦争勝利記念日」と定めているらしい。
 定めたのは毛沢東ではなく鄧小平でもなく習近平だそうである。
 鳩山由紀夫元首相が記念式典に出席している。「日本が侵略したのは事実だ」。そうかもしれないが、元首相としては考えが浅い。
 
 「習主席、狙うは『中国を中心とした世界秩序』」 
 まあそういうことだろうなと思う。習主席が在任中に遂げなければ価値がない。
共産党1党独裁に国民のすべてが納得しているわけではないらしい。国民の結束を図るにはいつも外敵が必要。日本は80年経ってもそれに利用されている。
 トランプは、中国が勝ったのではなく勝ったのはアメリカだ。中国はその恩恵を受けただけだ、と主張している。
 
 習近平、プーチン、金正恩の3人が、世界のリーダーであるかのような写真が世界に配信されている。
台湾侵攻、ウクライナ全土占領、韓国侵攻。
トランプには関心のないことである。トランプ後のアメリカにはもはや力は無くなっているかもしれない。
 日本はどうする。首相の首のとっかえっこばかりでは中国になめられる。
 もうとっくになめられている。資源や人口などでは中国に勝てっこない。
 鳩山元首相はそこまで読んでいるのだろうか。確か東大卒。変わった人であるが、愚かな人ではない。

  
  
  
  

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