トランプの頭に、世界の秩序とか平和ということに対する考えはない。あるのはアメリカの利益だけである。
ゼレンスキー大統領を独裁者と呼び」、「コメディアンのゼレンスキーが、勝てる見込みがない戦争にアメリカを説得して3500億ドルの支出に踏み切らせた」と批判した。アメリカ大統領の発言とは思えないが、トランプそのものである。
トランプはアメリカをどうするのか。
世界のリーダーとして尊敬を集めることこそ大事と思うが、根が不動産屋だからか、買い占めのような発想しかない。
地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定からの離脱。
石油や石炭を掘って掘って掘りまくれと言っている。化石燃料の使用を増やせば、地球温暖化はさらに進む。
WHO(世界保健機関)からの脱退。
感染症は世界的問題である。当然世界的規模で対応する必要がある。
国籍について出生地主義を見直し、不法移民の子どもなどには国籍を与えないとした。
バイデン政権下の多様性・公平性・包括性(DEI)政策を終わらせるとして、連邦政府が認める性別は男性と女性のみだと宣言した。性的マイノリティ、LGBTを敵視している。
4年前の議会乱入事件で起訴された約1500人に恩赦を与えた。その中には、禁固18年とか22年とかが言い渡された極右団体の指導者たちも含まれている。
貿易については、カナダ、メキシコ、中国、EUなどに関税を課すとしている。
他国も報復関税などの措置をとるだろうから、世界経済も混乱する。
日本にとっての有事でもある台湾有事。トランプはなにもしないであろう。
アメリカに被害が及ばなければなにもしない。自分のことは自分でやれということである。
唯一トランプが心配するのは金正恩。何をしでかすか分かったものではないからだ。アメリカに核ミサイルを発射しないことを条件に、密約するのではないだろうか。
アメリカはトランプを大統領にしたことの誤りを、何をもって知ることになるのだろうか。簡単なことではないと思われる。
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