チンドン屋

つぶやき

 食事時のニュース番組しかテレビを見ないが、それでもひどいとしか言いようのないコマーシャルが目に飛び込んでくる。
 テレビはコマーシャルのためにあるが、ここまで大量のコマーシャルを流すのであれば、番組そのものをやめてしまったらどうなのか。既にBSはコマーシャル専門チャンネルである。

 しかし貴乃花の腹話術のコマーシャルひどい。かつて八角理事長と対決したあの貴乃花は一体何だったのだろうか。なんのためそこまで己を落とすのか。そうでもしなければ食べていけない、ということなのか。

 吉田鋼太郎という役者も何を考えてあんなコマーシャルに出ているのか。コマーシャルにもシェイクスピアの精神はあるとでも言うのだろうか。三枚目を演ずれば人気が出るものと思っているようだ。

 杏さんという女優さんがパリに生活の拠点を移したという話を見た。
 テレビで知ったことだから聞いたということではなく見たということになる。
 その杏さんがコマーシャルに出演している。それも1社ではなさそうである。

 杏さんは女優でモデルということになっている。パリに生活の拠点を移した杏さんがコマーシャルのために日本に帰り、コマーシャルの撮影をしてテレビに出ている。女優として舞台に立っているわけではない。こういうのを出稼ぎというのではないだろうか。もはや女優とは言えないのではないか。

 テレビは、「おいしい」「めっちゃうま」の連発である。
 タレントたちの「ヘェー」という驚きの表情を映して、番組の期待感を持たせている。

 現代のコマーシャルの世界。昔もこんな世界があった。チンドン屋である。
 若い人には分からない。いろんな格好をして、太鼓をたたいて笛を吹いて、なんでもいいから広告のために目立てばよかった。だからチンドン屋と言うのである。

 貴乃花も吉田鋼太郎も、杏さんもみんなチンドン屋なのである。そう思えば理解できる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました