世界は恫喝の時代に入ったのだろうか。
中国の駐日大使が、日本が「台湾独立」や「中国分裂」に加担すれば「民衆が火の中に連れ込まれることになる」と発言した。
ウクライナの状況を思い起させるような発言である。このような発言は国交のある国家間ではあり得ないものであるが、いとも簡単に発言したようである。
この発言をした際に同席していた鳩山元首相が「基本的に同意する」と述べていたということだが、どういうことなのかこれだけでは分からない。
鳩山元首相は普通には考えられない視点を持った人である。天才なのか狂人なのか、という人である。しかしこの人のことはどうでもいい。
駐日大使の発言も、プーチンのウクライナ侵攻の現状を踏まえてのことであろう。どうやらロシアが優勢のようである。プーチンの核の脅しにNATOもアメリカも沈黙である。
プーチンはキーウ陥落までやるだろう。ロシアをロシアたるにするにはそこまでやらなければ意味がない。
核も使うのではないか。脅しは先にした者の勝ちである。
民主主義国家はこれを黙認するのだろうか。このままでは結局独裁国家こそが正しいということになってしまう。ロシア、中国、北朝鮮が手をつなぐことになる。とんでもない世界になるのではないか。
ウクライナ侵攻に際して評論していた人たちはその後どうしたのだろうか。筑波大学名誉教授という中村逸郎氏。評論家の木村太郎氏。ウクライナ侵攻に際してプーチンは追い込まれて辞任するとか、ロシアは6月には消滅するとか言ってきた人である。ただしロシア消滅説は受け売りであったらしい。
ロシアの勝利を主張したのは、あの疑惑のデパート鈴木宗男議員だけであった。
世界の国が自国のメンツを保つため武力行使に走っている。そんな国に囲まれているのが日本である。
日本の危険はいろいろと指摘されているが実感がない。
コメディアンであったウクライナ大統領は、自国の安全を読み切れなかったようだ。手負いの熊の危険性に気がつかなかった。
日本は国自体がコメディアンのようである。(了)
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