一夜にして晩秋のような風の冷たさである。
ガソリンスタンドでタイヤの空気圧をはかったら、基準値から4メモリも下っている。気圧の変化が空気圧に影響するという話を聞いたことがあるが、それにしても下りすぎである。
車載テレビは、立憲民主党の党首に野田さんの当選を報じていた。
何年のことだったが安倍さんとの党首討論が思い出される。
「16日に解散をします。やりましょう、だから」(野田首相 当時)
「今、総理、16日に選挙をする。それは約束ですね?約束ですね?よろしいんですね?よろしいんですね?」(安倍自民党総裁 当時)
「やりましょう解散」は安倍さんの挑発に乗ったということなのだろうか。民主党の空中分解となり、安倍政権が長く続くことになる。
安倍さんが非業の死を遂げ、国会での追悼演説をしたのは野田さんだった。
あの党首討論を振り返り、自分にとって敵のような政敵だったが、総理として重責を担い続けた安倍氏を讃えていた。
追悼演説の中で野田氏は亡き安倍氏に謝罪もしている。
「語るも恥ずかしい大失言です。今、改めて天上のあなたに深く深くお詫びを申し上げます」
解散後。政権選択を賭けた選挙演説で、野田氏はこんな言葉を口にしていた。
「(首相には)胆力が必要です。途中でお腹が痛くなっちゃダメなんです」
第1次政権を、潰瘍性大腸炎のため退いた安倍氏のことを揶揄した発言である。安倍さんにとって辛い持病を責めては、人間として確かに恥ずかしい発言である。
安倍さんが凶弾に倒れて2年が経つ。誰もがまさかと思う死であった。
犯人は、旧統一教会によって家庭をめちゃくちゃにされたと思っている元自衛隊所属の男。安倍さんが旧統一教会に深く関与していると認識していた。
安倍さんが旧統一教会に深く関与していたことは事実であった。それは安倍さんの祖父の代までさかのぼる。
しかし安倍さんと旧統一教会の関係は、政界においても報道においても、あまり大きく取り上げられなかったように思う。ひと通りのことはあったが、その後の深く堀り下げる事はなかった。
日本の政治が韓国の宗教団体と関係を持っている。子供でも分かる重大なことと思うが、どうもうやむやにすることが解明の目的のようにも見える。。
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