元大関の朝潮さんが亡くなったそうだ。朝潮さんといえばいろいろエピソードの絶えないお相撲さんであったが、朝青龍にさんざん馬鹿にされた親方であったという印象が一番強い。親方は大関止まりで弟子は横綱なのであるから、仕方ないと言えば仕方ない。
小腸がんということだが気になるがんである。内視鏡のとどかない部分にできるがんであるから発見が遅れる。稀ながんとはいえ、死亡率は高いと言われている。
先日、関西の小児科医が、長年開業した医院をガンのため廃業するという記事があった。食道がんが胃や肺まで転移してしまったらしい。医師なのにどうしてそういうことになったのだろうかと思う。
食道がんは転移しやすいという話を聞くが、がんであればどれも転移はあると思わなければならないのであろう。血液と一緒に体中を駆けめぐるのであるから、油断しようがしまいが防ぎようがない。
今日は父と義姉の命日である。義姉は5年前に肺がんで亡くなっている。亡くなる1年くらい前に肺がんであることを聞いていたが、こんなに早く悪化するとは思ってもいなかった。肺炎で亡くなる人も多い。肺は呼吸器官であるから命に直結することになってしまう。
医師からここ2、3日という話があり、義兄が最後の別れに呼んでくれたが、意識もなく、ただ激しく呼吸している姿が痛々しかった。果たして最後の別れとは必要なものなのか。身内とはいえ、最後の苦しみを他人に見せる必要があったのだろうか。夫だけで良かったのではないかと思う。
フランスの青年が昨日4時ごろ別れの挨拶に来た。日本を楽しんでくれただろうか。記念に恋人の分も一緒にボールペンを贈った。
このところ死に別ればかりであったが、昨日は生き別れである。多分もう会うことはないだろう。我が家で一度食事を共にしただけであるが、別れはやはり涙を誘う。
家の前から車が見えなくなるまで手を振ったが、私の姿は見えなかったらしい。外国人に手を振るのは初めてのことである。思わずアニメのセリフが口に出た。「さよならフランツ」
娘家族が羽田まで送っていったが深夜の便らしい。他の留学生も合流し、華やかな見送りになったことだろう。来年の春には孫がフランスに行く。いい経験をどんどん積んでいってほしい。青い目の青年は日本の若い女性の人気の的だったが、孫はフランス女性にモテるだろうか。薄い顔がフランスでは人気だというから期待できるかもしれない。(了)
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