がんが治った話は他人には悪い話        

つぶやき

 女房に続いて私も熱を出してしまった。医者に行けば多分コロナというとになるのだろうが自宅療養とした。

 先日もブログ書いたことだが、コロナは感染症の5類とされた。これはもはやコロナは重大な感染症ではないからなにも心配する必要ない、ということだと思うが、そのことが具体的に医療の場でのように運用されているのか分からない。熱があったまま定期検診に行っていいのだろうか。

 昨日は喉頭がんの定期検診の日であった前回の検診で、多分ハレーションではないかと思われるが、気になる画面が出ていたので満を持してこの日を待っていた。
 熱は7度を超えたあたり。このぐらいなら行ってしまって、できることなら一日も早く心配を払拭したいと思ったが、万一医師や看護師さんにうつすことがあったら申し訳ないという気もあり、病院に相談の電話を掛けた。

 病院に電話すると「7度を超えているなら回復してからにしましょう」という看護師さんの返事。検診は1週間伸びることになった。

 喉頭がんの手術をしてからこの9日で2年が経つ。まだ生きている感無量という気持ちはない。医者に言われるとおりにやってきて、がんだったけど有難いことに今のところ苦しみもなく、まだ生きているという感じである。
 
 私の掛かった病院は大学病院であるから研修医がみな若い。大丈夫かな、と心配になるような、その辺にいるお兄ちゃんのような人ばかりある。
 がんの告知も深刻なものはなかったし、手術後の経過についても順調なのか良くないのか分からない。私に対する余命宣告なかったが、その必要あるでも彼らは明るく朗らかに言うのではないだろうか。でも国立大学。皆さん優秀なのであろう。

 元フジテレビのアナウンサーであった笠井信輔さん(61歳)は5年前、悪性リンパ腫のステージをテレビで告白した。
  悪性リンパ腫と診断されてから、笠井さんはインスタで積極的に病状や治療内容を発信していた

 抗がん剤などきつい治療を受けた効果なのか寛解に至り、そのことを発信してから次のような手紙を受けとったという。
 「私の母は、あなたと同じ悪性リンパ腫でした。私の母は亡くなりました。なぜ、あなたは生きているんですか?あなたの顔を見ているとつらくなるので、私はテレビを消します。あんまり治ったと言わないでください」
 きれいな縦書きの便せんに丁寧に書かれていたそうだが、これには本当に衝撃を受けたと述べている。

 寛解発表後、「笠井はもう治ったんだろう、なんでいまでも情報発信しているんだ」とけっこう叩かれたらしい。息子さんからは、「ネットメディアの怖さをわかっていない。親父のSNSは数十万人以上のフォロワーがいるんだから、影響力も大きい。もう、SNSで発信するのはやめたほうがいい」と、言われたこともあるそうだ。

 がん寛解した、がんを克服したという話は、同じ病を持つ人の希望なり、不愉快な話にもなる。手紙の発信者は文面からして多分女性だと思うが、この手紙の内容については何も言うことはない。人として至極当然の心情ではないだろうか。

 少しでも同じ病に苦しむ人のために役に立ちたいと笠井氏は言う。立派な人だと思う。炎上にめげずこれからも発信を続けていってほしい。
 は人の役に立ちたいと発信する気はない。つぶやくくらいが私などの身には丁度いい。()

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