きのうは、1年に一度か二度しか食べないうなぎを食べる日となった。
血液検査の結果が良ければお昼をおごる、と家内と約束していたが、あいにくと結果が良かったのである。
夫婦間でおごるというのも変な話であるが、仕事をやめて以来、どうも家計から贅沢品の支出をするのがもったいない気がする。
妻からは、「お陰様で十分すぎる貯えをいただいております」という言葉がいつも出るが、自分の小遣いで払った方が家計にいいような気になる。なんとも気の弱いことである。
出かけるまではレストランがいいか、寿司屋がいいかと思っていたが、車を運転しだしてから、川越のいつも行くうなぎ屋となった。
川越はうなぎの名店が多いところであるが、私が行く店は市街を離れた川越街道沿いにある。
またまた値上げであった。行き始めたころは2,000円台であったものが3,000円台になり、去年あたりまで肝吸い付きで4,000円であったうな重が、肝吸いは別料金で4,980円である。せこい店である。5,000円とすればいいではないか。
店の人に聞くと、「今度また値上げします」と、こともなげに言う。
1万円を出しても夫婦で食べられないことになる。昼飯の金額ではない。
こうなったらうなぎが嫌いになるしかないが、やはりうなぎは美味い。
コンニャロウと憤慨しながら、いつもなら少し残すご飯まで全部食べてしまった。
しかし景気がいいというのだろうか、客はひっきりなしに来る。
うなぎの数より客の方が多いということだから、これからも値段が下がることはないだろう。コンニャロウである。
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