世の中悪い人ばっかりではないというが、悪い人ばっかりになった。
ひどいものである。日常的に詐欺メールが入り、うっかり水漏れ修理をチラシ業者に頼んだら、それこそいくらふんだくられるか分からない。
親切な電話かと思えば、ガス器具の点検を装った闇バイト強盗の下見。
この世の中どういうことになるのだろうか。
日本人は安全と水はタダだと思っている、と指摘したのはあのイザヤ・ベンダサン。外国人に言われて初めて気がついた、という社会的風潮がしばし続いた。
しかし彼は、「いざや・便出さん」というペンネームを持つ日本人であったというのが本当らしい。
以後日本人はペットボトルで水を買うようになり、警備会社が何社も誕生した。
泥棒に入られ、警備会社に連絡しても警備員はなかなか来ないという話がある。泥棒と鉢合わせになったら大変だということらしい。
政治の世界において、意識的にワルを行う組織や人が出てきている。ヘイトスピーチなどというのもその類と言っていいのであろう。
今まであまりいいことではないと社会が共通認識していたことを、自分たちの考えや権利を主張し実行しているだけだ、という論理にすり替えている。
かなりアウトローな生活をしてきた人たちであるから、警察沙汰になることをさほど恐れてはいない。
法律も、開き直った行動や発言を罰則によって取り締まるという角度から作られていないから、彼らを常識的な議論の場に引き出すことが困難である。
困ったことに、社会の枠からはみ出すことが、自らの政治信条を実現させる方法だとする輩が闊歩し始めている。
良識が社会の基礎にあったが、それが壊れそうな時代である。
世界の先進国であるアメリカは、トランプによって良識というものを失ってしまった。
アメリカの良心などくそくらえ、いうのがトランプ。こんな男のことで今日のブログを終わりたくない。
アメリカの良心と言えばあのジェームズ・スチュワート。
あれほどの大スターでありながらゴシップとは無縁な人であったらしい。
結婚も生涯一度きりで離婚歴はない。
妻のグロリアさんに、「夫は毎日のように美しい女優さんと共演しているのに、いつもきちんと家に帰ってきました」という話が残っている。
共演した女優と言えばグレース・ケリー、キム・ノヴァク、キャロル・ベーカー。きちんと家に帰れるような女性たちではない。
いい夫婦だったのだなと、あらためてジミーを想う。
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