インフルエンザにかかってしまった。3日ほど前、朝起きて喉が少し痛い。この感じは風邪のときよくあったことである。
熱が出るかもしれないと思ったら、午後からあっという間に7度5分になり、夜には38度を超えている。38度線を越えるのは一線を越えたということである。少し心配になったが医者は閉まっている。病気とはこんなものである。
昨年首の手術をしたときのロキソニンが残っていたのでそれを服用した。結構効くもので、8度5分あったものが2時間後くらいには6度台になった。熱が下がるということは確かに楽になる。
明日は医者に行こうと思うが、薬で熱が下がるのでもう少し様子を見ようと思った。二日目、三日目と症状の繰り返しである。熱が下がってもまた上がるということは、単なる風邪ではなくなにか原因があるはずであると考えた。感染症から敗血症ということも言われている。土曜日であるが、幸いいきつけの病院が開院していた。
検査の結果コロナは陰性だがインフルエンザは陽性。なんで私がインフルエンザにと思うが、かからない根拠はどこにもない。そうであれば女房にもうつっていることになる。ま、しかし、なんとかなるだろうと遅まきながら家でマスクをすることにした。
どこでうつったのだろうか。ここのところ人混みには全く出ていない。大勢の人がいるところとすれば通所リハビリしかない。ここが原因であろうか。やはり人が多いところは注意しなければいけない。
この病院は4年程前に、私が肝膿瘍を発症したときに最初にかかった病院である。この病院では治療の技術がないということから、他の町の大学病院を紹介された。
この病気にかかった時に、医療関係者の「感染症」という言葉が気になった。この言葉は、その後に首や腰の手術をするときにも何度も医師の口から聞いたことがある。
人類の歴史は感染症の歴史である、という本を入院中に読んだことがある。
風邪ひとつとっても重大な病気になることがあるという。
また歳を実感することになった。昔はこんなことはなかった。風邪はひいてもインフルエンザにかかるようなことはなかった。熱が出ても、お湯を飲み汗をかけば治っていた。
今回のことで気がついたことは、歩けないということはどうしようもないということである。車の運転ができなければ駅前のタクシー乗り場まで歩いていかなければならない。このところタクシー不足で、迎車を依頼しても何時間待ちである。元気な時には気が付かなかったことが、一つ一つ身に迫ってくるようである。 (了)
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