白鵬が相撲協会に退職届を出したらしい。待てど暮らせど部屋再開のメドが立たず、犬猿の仲と言われる照ノ富士の伊勢ケ浜親方襲名。プライドが許さないということか。
あれほどの前人未到の記録を残した大横綱。貴乃花の例もある。退職させていいものかと思うが、しかし白鵬はいろいろ問題が多かった。
万歳三唱、三本締め、自らの物言い、かち上げ、張り手の乱発、弟子の暴力行為。
「相撲道の伝統と秩序を損なう行為」と糾弾されても仕方がない。
白鵬の師匠とか親方とかいう人は注意しなかったのだろうか。「私に責任がある」と認める師匠の言葉があった。
師匠は宮城野親方、元幕内・竹葉山という人だが私は全く知らない。平成29年の万歳三唱に続いて平成30年の三本締めをした際、「全部自分の責任。私の教え方が悪かった。注意していれば良かった。またこんなことがあったら何もなくなる。名誉も何もない。白鵬が今までつくり上げてきたもの全てがなくなる」などと心境を語っている。確かにこの人の責任も大きい。
だがしかし、日本とモンゴルのものの考え方の違いということもあるだろうが、師匠が大関どころか小結の経験もなく、幕内下位にとどまったような力士なら、そんな師匠に従うという気持ちが弟子に生まれるだろうか。
この師匠という人が白鵬を注意できなかったというのも、自分よりはるかに出世した弟子を注意できなかった、ということではないだろうか。
理屈からすれば、師匠になれるのは相撲道を極めた横綱経験者のみ、ということも言える。しかし平幕どまりの親方が多い。
相撲協会というところは現役時代の成績がものをいうところであるらしい。
白鵬の成績は無視できるようなものではなく桁違いである。
しかし相撲協会は退職届を受理するだろう。相撲の歴史にいてはならない人物としてすべての成績を抹殺するはずである。



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