今のところ気になる情報は薬と医者のことである。特別気にしているということではないが、薬を飲み、医者に毎月のように通う身としては、あの薬は飲まないほうがいいとか、こういう医者には注意した方がいい、という話を目にすると、多少は気になるものである。
降圧剤は脳溢血にはいいが脳梗塞の原因になる、という話は今のところ一番気になる。腎臓への影響も大きいと聞くと、人工透析のことが頭に浮かぶ。
しかし薬の危険さを聞かされても、飲まない訳にはいかない。
医者たちは開業すると新しい医学知識を身につけようとしない、という話もある。
そういえば近所にもそれらしい医者がいる。
しょっちゅう看護師と事務員の募集をしている。いい加減な治療をしているからみんなすぐにやめてしまうのである。
身体を気にするなら酒をやめればいいのだが、相変わらず夕方から酒を飲み、「みんな死んじゃったなー」というのが口ぐせのようである。
家内はその度、「酔うといつも死んだ人のことばかり言う」と私に小言を言うが、酔って死んだ人のことを口にしなければ何を口にするのかと言いたい。
若い頃の酒は明日の活力だが、高齢者の酒は今日生きていることの確認である。
我が住む埼玉県の人口10万人当たりの医者の数は全国で最低だそうである。最も多いのは徳島県335.7人。埼玉県は180.2人である。
東京が一番多いのではないかと思うが、5番目で324.6人となっている。首都圏近郊の県はみんな低い。茨城県202人、千葉県209人である。
医療には「西高東低」の格差があるということになるらしい。
AERAは、西高東低の原因は「医学部の存在の有無が関係している」という上昌広医師の話を紹介している。
西日本の医学部はほとんどが国立大学。九州の医学部11校のうち8校は国立、四国の4校はすべて国立。
それに比して首都圏(1都3県)では、国立の医学部は東京大学、東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)、千葉大学だけ。
地域医療に力を入れる国立大学医学部は、人口1400万人の東京に2つ、68万人の徳島には1つ。
初めて知ったことである。
埼玉県は人口でみると、全国5位の733万人であるが、防衛医科大学校を除けば県内に医学部は私立大学1校しかない。
先日、順天堂大学の病院建設計画が白紙になったとの報道があった。
何年か前、肝膿瘍を発症したとき、かかった近所の総合病院ではドレナージの技術がないとして転院を指示されたが、転院先がなかなか決まらなかった。
入院先が見つからないという話はよく聞いていたが、自分のこととなるとこういう問題も身近になものになる。
そんなことはあるはずないだろうと思っていたことが、近ごろ現実のことになってきている。
コメント