歴代内閣総理大臣一覧表

つぶやき

 宮澤喜一さんは、1991年11月から1993年8月まで、内閣総理大臣にあった人だが、宮澤さんと言えば英語力と、総理になる時のあの小沢面接を思い出す。

 「政界随一」と言われるほどの英語力だったそうだが全くの独学で、海外留学や英語の専門教育を受けた経験などはないらしい。
 本人によると、東大時代に日米学生会議の日本代表の一人に選ばれて渡米したところ、それまで勉強してきた英語がほとんど使い物にならないことが分かり、一念発起して本格的に英語の勉強を独学で始めることにしたのだという。

 東大法学部首席卒業ということからか、学歴に関するエピソードが多い。
 金丸信について、「偉い方ですよ。大学を出ているんですね。知ってました?」と言い、本人に会ったときは、「金丸先生は農大を出ていらっしゃる。そいつはお出来になりますなあ」と言ったという。(農大=東京農業大学)

 竹下登については、「あの方、県議出身でしょう。あのころ早稲田は無試験でした。僕の義父が商学部の部長でしたから嘘ではありません」と語った。

 番記者にも出身大学を訊き、東京大学卒でも法学部卒ではない場合、「ほう、近頃じゃあ法学部じゃなくても東大って言うんですか」などと嫌味を言ったという。

 田中角栄は、「彼は(宮澤)は秘書官だ。秘書官としては一流だった。しかし、それだけだ。政治家ではない」と評したという。

 あまり人に好かれるような人ではなかったようだ。頭脳明晰の人ではあったようだが、どこか魅力に乏しい人であった。小沢面接のときは卑屈ささえ感じたものである。

 ある政治評論家は、「宮澤は頭が良過ぎて他者を見下したような態度を取るため慕う人があまりにも少なかった」と言っている。
 総理大臣になったような人にまで、このような批判が成立する。人の性分というものは変わらないものである。

 宮澤さんは2007年に87歳で亡くなられている。
 一国の内閣総理大臣になられるような人に特別思い出があるはずはないが、「日本の歴代総理大臣一覧」などという歴史年表の付録を見ると、そういえばいろんな総理大臣がいたなと、あらためて思う。

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