メリークリスマス

つぶやき

 私には男2人女1人の孫がいるが、男2人は同年齢で高校3年生である。
 1人は大学の附属高校に入ったから落第するか、希望する学部に入れるかということになる。もう1人は来春の受験となる。

 附属校に入った孫は娘の子だが、近所に住んでいるので、それこそ生まれた時から我が家で育ったようなものである。
 受験する孫は息子の子で、遠いお嫁さんの実家近くに住んでいるから、それこそ18年のうち会ったのは数えるほどしかない。

 なんとなく娘は親の近くに、息子はお嫁さんの実家近くに住むものである。
私もそうであった。
 同じ孫であるから孫に対する気持ちに変わりはない、と一応は思うが、やはり幼い頃から見てきた孫と遠い孫とは違う。もちろん遠い孫は可愛くないということではなく、なにかと気を使ってしまうものである。
 
 近所に住む孫が昨日人生初めてアルバイトをした。来年のバレンタインデーのチョコレートの箱詰めという。
 1日ベルトコンベヤーの前に立ちっぱなしで箱詰めをするらしい。会話は禁止だそうである。
 
 誘ってくれた友人の話では、可愛い女子高生もアルバイトに来ているという。孫は男子校だからこの話に飛びついたようである。
 行ってみるとその日ベルトコンベヤーの両サイドに立っていたのは女子高校生ではなく、70歳を過ぎたようなおっさんたちばかりだったという。

 今までこれほど疲れたことはなかった、と夜帰って来たらしい。1日働いて1万円弱。1日でやめるそうである。

 ここまでは今日の昼過ぎに書き終わっていたことだが、夕方、孫がクリスマスケーキを持って訪ねてきた。

 友人がケーキ屋でアルバイトをしているらしく、その店で買ったものらしい。
 クリスマスケーキの値段を知らないが、1000円、2000円という時代ではないようだ。アルバイトで得たお金で買ってきたらしい。

 老妻と2人、「クリスマスケーキは要らないね」と、話をしていたところであった。

 クリスマスにはクリスマスケーキ。もつ焼きで食事を済まそうとしていた食卓が、孫の突然の来訪でにぎやかなクリスマスになった。

 1歳くらいの時の孫を膝に抱いて、クリスマスケーキと一緒に写した写真がある。
 あれから10数年。孫の言葉に聞きほれたクリスマスイブであった。

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