「なんで年金に税金かかるんだよ!『年金月16万円・65歳元サラリーマン』の怒りに、年金機構の回答」
年金に税金がかかる。初めて年金を受給する人は案外このことを知らないという。
年金は働いた収入からいわば預けているもの。収入に対してはその都度税金を払っている。
言ってみれば自分で貯めたお金になぜ税金がかかるのか。65歳元サラリーマンが怒るのも当然である。「知らなかったの」で済まされることではない。知っている方がおかしい。
この疑問に対する年金機構の回答は、「年金収入は所得税法上の雑所得として扱われ、所得税がかかります」
答えになっていない。年金収入がなぜ雑所得になるのか。年金収入をなぜ雑所得とするのか、ということに対する説明がない。
所得税法は、所得を利子所得や事業所得、給与所得など10種類の所得に分類するが、雑所得は1種類目から9種類目のいずれにも該当しない所得を10種類目として「十把一絡げ」にしたものである。
雑所得は要は余禄。余禄はめっけもの。そんなものまで税の対象にしなくたっていいじゃないかと思うが、税は収入のあるところなんでもかんでも徴税の対象にする。
しかし年金は余禄ではない。勤労者が営々と積み立ててきた尊い老後の資金である。それを雑所得とはなんだと言いたい。
税金は稼ぎに課するもの。年金は稼ぎではない。税金には論理がない。泥棒のようなものなのである。
税務署のポスターに、「あるところに熊さんたちの住む平和な村がありました。村の真ん中に川が流れていて、川を渡るには舟しかなくとても不便でした。村人たちはお金を出し合って橋を作ることになりました。おかげでとても暮らしやすくなりました。これが税金の始まりです」というのがあった。
ふざけた話である。「あるところに熊さんたちの住む平和な村がありました。ある日悪い熊たちの一味がやってきて、村の真ん中に川が流れていて不便だからと、暴力をふるって村人たちに橋を作らせました。その後悪い熊たちは村にいすわり、村人から橋の渡り賃を無理やり取るようになりました」というのが税の始まりである。
権力というものを私は知らないが、権力は国民が付託するもの。権力を得た者は権力に奢れることなく国民の信頼に誠実に応えるべき、と理解しているが、現実はそんなものではない。
権力とは「悪い熊たちの一味」のことである。世の中は権力を持つ者、権力に従う者の2つしかなく、権力を持つ者は権力をもたない者を理解しようとはしない。
きのう各大臣の事務引継ぎ。わずか1年。引き継ぐようなものは何もないからのどかなものである。
小泉進次郎氏が防衛庁で訓示。備蓄米から国家防衛。相変わらず恰好だけはいい。
加藤前財務大臣と片山新大臣。別れた夫婦が貯金通帳の説明しているようであった。
子供家庭庁の新しい大臣に、黄川田仁志衆議院議員が就任。三原じゅん子前大臣との引き継ぎ書のサインで、「サインが芸能人のようですね」と言うと三原議員は、「芸能人はだいぶ前に辞めました」と答えていてた。同僚でも三原議員はよくないと思っているようだ。
こんな連中のために国民は税金を搾り取られている。権力に対抗しようとも見事に国民が分断されている。
権力の関心は国民の不満を1つにしないことである。



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