医者と小便が一緒になった

つぶやき

 八丈島など伊豆諸島の被害をうけた人達には申し訳ないが、台風22号は北上後、進路を変え本州を通らなかった。

 835hPa、最大瞬間風速は70メートル。1時間に100⃣ミリの大雨。線状降水帯の発生。屋根は飛び、電柱は倒れ、過去最大級の台風が日本を襲った。

 この台風は比較的日本に近いところで発生している。このような台風は最も強い勢力になったときに日本を襲う。もう少し北上して進路を東に変えれば、九州から東北、北海道まで日本列島横断の大惨事となった。
 
 今日家内が集中治療室から出るはず。面会時間を無視して昼前に行ってみると親切な看護婦さんが、「その方なら先ほど個室に移られました」と部屋番号を教えてくれた。

 ナースステーションをくぐり抜け、おそるおそるカーテンを引いて部屋に入ると、思いのほか元気な家内の姿があった。ただ吐き気が酷く、昼食も食べられないと訴えていた。

 元気な妻の姿を見ることができたが、若い男性の看護師に見つかり、面会は2時過ぎにしてくださいということになった。

 仕方なく2時間余りをロビーで過ごしたが、トイレで執刀医の若い医師と連れションになった。私のことは気がつかなかったようだ。

 やっと面会時間になり、4時間の手術を受けたとは思えない妻の元気そうな顔をあらためて確認したが、痛みとか手術のダメージはこれからくるのだろうか。

 痛みが気がかりだったが、集中治療室を出て激しい痛みがまだないということは、痛み止めの薬の効果ということもあるだろうが、このまま痛みを感じことなく過ぎてしまうのかもしれない。

 楽観できる病ではない。でも条件を満たせば楽観してもいい病である。
 
 入院した日の午後4時、手術担当医から手術の説明を受けたが、陪席で無言でいた外科部長の私の問いに対する厳しい言葉に、医療に携わる人の真剣さを知らされた。

 今日午後7時近く、家内から「夕食完食」のメール。吐き気も少し良くなってきたようだ。

 もう少し妻と二人だけの生活をしたい。所詮二人とも80に近い歳だから、もう少しと言っても10年単位のことを望んでいるわけではない。
 
 突然医者に病を告げられるのではなく、妻と私の最後のことは二人で納得して決めたい。

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