高齢者の前倒れはあぶない

つぶやき

 台風一過。台風一家という話もあった。台風は暴れ者であるからそういう言い方もあるかもしれない。

 朝新聞を取りに庭に出たが、久しぶりに清涼な空気。このまま秋になってほしい。

 我が家はずっと前から朝風呂である。夏でも冬でも38度にセットして、体が慣れたらセット温度を42度に替える。

 お温度が上がっていくと「ああ極楽」と思う。

 橋幸夫さんが亡くなった。私の世代には懐かしい人である。
 元祖御三家。西郷輝彦さんも亡くなり、あの時代は遠い昔のことになってしまった。

 認知症を発症していたらしい。他人事ではないことを教えてくれる。
 「いつでも夢を」。あの頃が歌謡曲の絶頂期のような気がする。

 橋さんの訃報を前置きにするつもりはないが、どうやら総裁選前倒しは煮詰まりつあるらしい。

 しかし「総裁選前倒し」とは不思議な言葉である。前倒しは口語的な響きがあるから、2字熟語か4字熟語の正式名称があるのかと思ったらそういう言葉が見当たらない。

 「総裁選前倒し」は「総裁選の実施時期の前倒し」とか「総裁選日程の繰り上げ」「総裁選の早期実施」といった言い方が正式な言葉として新聞などで伝えられている。説明調の長い言葉になってどうもすっきりしない。

 要は、今回のことで言えば、「石破やめろ」ということである。
 自民党総裁の任期は3年。石破総裁はまだ2年以上任期がある。

 任期はあるが人気がないから石破総裁には退いていただいて、選挙に勝てる新しい総裁を選びたい。しかし「石破総裁罷免」では角が立つ。「総裁選前倒し」とはそういうニーズに応えるものであった。

 「総裁選前倒し」は石破首相のことから始まったものかと思っていたが、自民党の規約かなんかにその要件が定められているらしい。

 現総裁が辞任を拒否している場合でも、党内手続きで選挙を早めることができることになっている。

 石破総裁を罷免するのではなく、総裁選を前倒ししただけ。うまい言葉である。

 石破さんは衆院の解散をちらつかせているという報道がある。しかし総裁選の前倒しと解散権の行使は全く筋が違う。

 なんとか格好をつけたい石破さん。前倒し推進派は安倍派の人が多い。石破さんには恨みがある。
 そういうことのようである。

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