毎年この時期の豪雨被害がひどい。豪雨と言えば台風による大雨と思っていたが、もちろん台風とは関係なく発生する。
トランプは地球温暖化による気象変動ということを認めないが、先日100人以上もの死者を出したテキサス州での大規模な洪水についても、バイデンのせいだというのだろうか。
「豪雨」「集中豪雨」という言葉が新聞で使われるようになったのは、昭和28年の京都府南山城の大雨による災害のときが初めてとネットにある。2000年代後半には「ゲリラ豪雨」という表現が使われるようになる。そう言われればそうであった。
しかし天気予報では、「豪雨になるでしょう」とか、「ゲリラ豪雨が近づいています」という表現はしないらしい。「豪雨」は災害の記録や報道の中で使われる事後的な表現ということになる。
「線状降水帯」という言葉が一般的に使われるようになったのは2014年(平成26年)の「広島豪雨」以降とされている。
広島豪雨ときいてピンとこなかったが、あのとんでもない大洪水の西日本豪雨とは別であった。西日本豪雨は2018年(平成30年)。倉敷の町が泥水につかつた映像が記憶にある。広島は何度も豪雨に襲われるところである。
この時の「広島豪雨」は、「数百年に1回程度よりはるかに少ない確率」で発生した記録的集中豪雨と言われている。
線状降水帯に関しては、2021年6月から「顕著な大雨に関する情報」として、気象庁は線状降水帯の発生を公式に発表するようになった。
梅雨明けには集中豪雨、線状降水帯が当たり前のようになってしまった。台風は海温の上昇により、「強い」「非常に強い」から「猛烈な」と言う言葉も用意されるようになった。
猛暑、豪雨、猛列と穏やかではない字ばかりが並ぶ季節である。これに激震などという文字が加わったらどういうことになるのだろうか。
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