ほんの1、2週間前まで股引をはかなければ寒くてしょうがなかったが、その後真夏日のような日が続き、昨日あたりから梅雨寒のような天気になっている。血圧への影響もあるようだ。
パナソニックが1万人の人員削減。パナソニックと言えばあの「明るいナショナル」のCMソングの会社。
人員削減して会社の安定経営をはかるということだが、削減された社員の安定生活はどうなるのだろうか。社員のその後の報道がされたことはない。
元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏は、辞任した江藤元農水大臣に関連し、「確かに悪い発言ですよ、でも何かあればすぐやめろ、っていうのは」と昨今の過熱する処罰感情を批判。
橋下徹氏がオピニオンリーダーとなっているような観がある。テレビ番組が一介の弁護士を人気政治家にしてしまった。
そういうことでしか国民的人物は現れなくなってしまったのか。「大衆は愚かだ」と昔から言う人がいるが、そう言う言葉には「何を思い上がって」と批判するのが定石である。思い上がらなくても、大衆は愚かなことがある。
《橋下徹君へ「なぜ君は敗北したか教えよう」》という大前研一氏の文章を偶然目にした。
何年か前、大阪都構想の住民投票に敗れ橋下氏が政界を去った際に、雑誌に寄稿したものらしい。
リーダーには好きも嫌いも、味方も敵も全部巻き込んで包んでしまうような人間力が必要である。リーダーシップは知能指数ではなく心の知能指数。
人間を敵味方、好ましい人間好ましくない人間、として分けることは、無駄に敵を作ってしまうことになる。
相手を言い負かさなければ気が済まない。一般社会では白黒をつけなくてもいいことがいくらでもある。
目の前の戦いに全部勝つ必要はない。不必要な戦いを避ける気持ちが必要である。政治を離れたら、もっと人間力を磨いてほしい。
大前氏は1943年生まれ。このような指摘ができる最後の世代かもしれない。
橋下氏はこの忠告を受け入れることはない。世代交代とはそういうことなのであろう。
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