病気と疾患はどう違うのだろうかと思い調べてみたら、分かりやすく説明しますと言っている解説文が全く分からなかった。説明している人が分かっていないようだ。ここに引用するのもバカらしい内容なのでやめることにした。
きのう歩行のことで整形外科へ行く。首と腰の手術をした病院だが、医者は膝が専門という別の医者。
首や腰の専門医よりも、歩行困難のことではこういう医者に相談するのがいいのではないか。
腰と膝のレントゲンを撮る。「歩きにくい原因は腰にあると思うが、別の先生にかかっているので自分からは何も言えない。ひざは特に悪いというところはない」という見立て。
「歩行困難は腰が原因ということなら、腰部狭窄症の手術の結果がよくなっていないということか」と訊くと、「あんたのように80近くにもなれば悪いところはいくらでもある。手術したところがどうのこうのと言うことではなく歳のせいだ」という返事。手術をした医者の結果に問題があるということにはしたくないという感じ。
きのうの医者は私の話に耳を貸さなかった。それだけ歩ければ十分ではないかという。歩けるがかなり苦痛を我慢して歩いていると伝えると、足が動いていれば十分だ、贅沢だ、と言う。要は自分の患者ではないという気持ちがあるようだ。
完全にどうしようもない年寄扱いにしている。コンニャロウ、お前なんかに二度とかかるもんか、とドアを勢いよく閉めて診察室を後にした。
世の中摺り足のように歩いている高齢者がたくさんいる。脳梗塞のような場合もあるだろうが、私のように腰や首の狭窄症からきている人も多いはずである。こういう場合どうも医者にかかっても治らないようだ。加齢という奴は医者に便利な言葉である。
サプリが売れているらしいが、医者に見放された人たちが、効くか効かないかはっきりしないサプリに頼っているということではないだろうか。
病院には私よりはるかに高齢と思われる人たちで一杯である。皆さん診察室に呼ばれても何か治療を受けたというような印象はない。「それではお大事に、また来月に」と言う看護師さんにドアを開けてもらってすぐに出てくる。
病気と疾患の説明の中に「障害」という言葉があった。
「病気や疾患は治療を施せば治りますが、障害は治療やリハビリをしても完全には治らないものを指します」と書いてある
病院は治る人を診るところで治らない人は診ないが、完全には治らない人は診る。治らない人と完全には治らない人の違いは、ハッキリ言ってしまえば余命のない人とまだある人。
ある本によれば、完全には治らない人やがん手術後の経過観察患者は病院にとっておいしい患者だという。いわゆる固定客というわけである。
病院は高齢者を「障害」と見ているらしい。しかし「障害者」とはしない。
完全には治らないと分かっている人を、まだ完全には治っていない人として診続ける。
私の歩行困難はダメなようだ。
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