孫がモテ期らしい。人生には3回のモテ期があるという。大学進学早々にモテ期であれば学生生活も楽しいものになる。
中学時代の同級生からデートに誘われるそうだ。高校は男子校であったから女っ気はない。
ただ中学時代の男子の同級生に東大に入った子がいて、孫はその生徒と仲がよかったから、孫をデートに誘う女子学生の目的は、東大に行った子の連絡先が知りたくて孫と連絡を取っているのではないか、という読みもある。
みんな大学生。彼女や彼氏が欲しくなる歳である。とんでもない美人が彼女になったら友達に自慢することになるのだろう。
娘は高校は女子高だったが、大学は共学の4年制に入った。
入学式が終わってサークルの勧誘ではオーケストラに入ったが、毎日のように男子学生からの電話が絶えなかった。あの頃まだ携帯は普及していなかった。
娘がモテたのかどうかは知らないが、娘ももったいぶったような感じで電話に出て、「どんな用でしょうか」と、期待を隠して青春を楽しんでいたようであった。
私は小学校、中学校とモテた。中学の時の修学旅行などでは女子生徒が私の歩く前をカメラを向けて何人も通ったものである。中には木陰から隠れるようにカメラを向ける人もいた。
夜間高校のときは、モテるということがなくなった。モテていたのかもしれないが、夜間高校というのはどうも「キューポラのある街」的になる。
夜間大学では実にモテた。女性にモテたのではなく男にモテた。
男にモテたといえば想像するなにのことではない。いい男として何人もの男が「君はハンサムだな」と感心していた。
ある同級生からはしみじみと「いい男だなあ」と言われたことがある。実に真実味があった。
近所の床屋から理容コンクールのモデルに頼まれたことがある。出ていれば人生変わったかもしれない。
女性からはモテなかったが、あまりいい男すぎて女性が身を引いたと理解している。
孫のモテ期からいろいろ我が青春を思い出した。高齢者の虚言癖、誇大妄想かもしれないが、これもいいストレス発散である。自分が褒めなきゃ誰が褒める。
私のモテ期はまだ2回。もう1回残っていることになる。いやな予感がする。そう介護施設。
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