君の誕生日

つぶやき

 息子から、家族ぐるみで付き合いのあった知人が亡くなった、というメールが家内に入る。今日は家内の誕生日。
 
 3人の子供を残して死んでしまったという47歳の男性。いろんな受け止め方がある。

 家内の友人が緊急入院。昨日、検査入院から帰ってきたばかりというのに。

 いつも考えている。人生とは突然である。

 女房と楽しい時間を過ごしたい。立川の天ぷら屋に行く。

 天ぷらとは何なのか。この店のはころもを美味しく食べるために具材があるようなもの。
 天ぷらで美術館を建てる、ということがそもそもふざけた話である。

 夕方、孫が娘と一緒にケーキを持って我が家に来る。
 
 進学する大学の学部に可愛い女性がたくさんいるという。聞いていて、浮ついた話のようで浮ついていない。こういう話し方ができるなら、なんの心配もない、と思った孫の言葉である。

 家内の妹から電話が入る。「誕生日おめでとう」
 決して大変さを口にしない義弟の優しさを想う。

 ガロは、「学生街の喫茶店」で、「君の誕生日」を祝った。
 
 君と別れていつも思う。誰と一緒にローソクを消すのか。
 
 家内が吹いてもローソクが消えない。離れていた孫が一息。きれいに消えた。肺活量の違い。

 いい誕生日であった。

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