昨日は久しぶりに多摩湖を歩く。湖水は以前より高くなったような気がする。
桜が咲き始めたが、河津桜のようである。
水曜日の午後、ほとんど人はいないが大きな声でしゃべる3人連れ。すれ違えば中国人のようだ。
多摩湖は昭和の初期から東京近郊の一大観光地であったらしい。多摩湖周辺にいくつもの駅があるのは、昔何社もの鉄道会社が乗り入れていた名残りで、現在は西武鉄道1社になっている。
母が高田馬場の漬物会社で働いていた頃、会社の花見で多摩湖のあたりに行ったことがある。母が花見の席で何人かの人と盆踊りのような踊りを踊っている写真があった。
踊りをするような人ではないが、このような席では踊りでも踊って座を盛り上げなければ、と考える人ではあった。
あの頃母は40代の後半。冬はつらい水仕事であったようだが、初めての会社勤め。話し相手や子供自慢もできて、楽しいこともあったのかもしれない。
学生時代に多摩湖のそばにユースホステルがあった。武蔵大和駅から歩いて行った記憶がある。オケの春の合宿所であった。
多摩湖に行く度、どの辺だったのかと思うが、それらしき空き地や建物が見当たらない。
多摩湖から埼玉県側に狭山湖がある。我が家からはこちらの方が近い。しかし公園として整備されていないため殺風景である。
子供たちがまだ幼い頃の思い出が狭山湖にはある。息子は乳母車に、娘はハイジのようなワンピースを着て、この湖の土手を家族で歩いた。
土手にはつつじが満開であった。生活していることの楽しさを感じる5月の爽やかな日であった。
以前同じようなことを書いていたなと思い出すが、いい思い出は何度思い出してもいいものである。
子供達との生活は人生1回しかないのであるから。そう、「乳母車」の時代の思い出である。
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