郵政民政化を問う衆院選挙において、小泉チルドレンという議員が多数誕生した。小泉総理は反対議員を切り捨てたのであるから、新たな候補者を確保する必要に迫られた。メデイァは刺客と呼んでいた。
安倍首相にも安倍チルドレンと呼ばれる議員が多数いたらしい。今度の選挙においても石破チルドレンが誕生するのだろうか。
しかし政治家になりたいという人はたくさんいると思うが、それなりの見識を持った人はいたのかと、小泉チルドレンや安倍チルドレンと呼ばれる人たちを見るとうすら寒くなってくる。掻き集めと言っていいのではないか。
政治を担う候補者たちに、司法試験のような政治試験とも呼ぶべき任用試験が無いというのもおかしいと言えばおかしい。
国において最も重要な資格が、選挙のみによって得られるとすることに、絶対と言えるような合理性があるとも思えない。選挙制度によってどのようにもできる。
チルドレンには議員になったら外車を買う、と言っていたアホもいた。不祥事の大半は、不倫、買春、失言、暴言、金銭トラブルである。議員になる前から人として失格していた人もいた。
小学校に上がる時の身体検査を覚えているが、立候補者とするには、何か悪いことをしてはいないか、という身体検査をするというのであるから、まともな人たちばかりではない、ということを前提にしているようである。
それでもその身体検査をかいくぐって、比例制度などで当選してしまうから、議員の世界というのは「浜の真砂」とそんなに違いはないことになる。
公認問題で何人かの議員が辞退しているが、その言い分を読んでみると、人権とか裏金といった公認の是非を決める問題点がどうも理解できないようである。
人権でも裏金でも、「何が悪いのか」と、逆にそれを問う方に非があるような言い分になっている。
政治という場は人を育てないようだ。チルドレンとはそういうことになる。
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