26年目の逮捕

つぶやき

 26年前の殺人事件の犯人が逮捕されたが、殺人罪の時効制度が廃止されたことによるもの。廃止されていなければ時効は成立していた。

 殺人事件の時効というと福田和子を思い出すが、時効成立直前に逮捕された。連日テレビで取り上げられ、おでん屋の客が気づいて捕まったようだ。
 時効成立の11時間前に起訴されたというから彼女にしたら不運であった。

 福田和子が整形を繰り返してまで逃げ回った事には、刑務所でのことがトラウマになっているという話がある。

 福田は10代の頃、同棲していた男性と強盗を働き刑務所に服役したが、その刑務所の看守に強姦された経験が何度もあるという。刑務所は受刑者だけでなく看守もひどいところである。

 被害届は握りつぶされたらしい。公訴時効により事件の責任追及は行われなかった。時効というのは悪いことをした役人のためにも効力がある。

 横山秀夫の作品に「第三の時効」というのがあるが、たしか最後は刑事が判事を脅して起訴させ、時効の中断を図るという話であったが少し話に無理がある。
 小説というものは必ずどこかに無理があるものである。

 26年前の殺人事件の犯人は女性で、被害者の夫の高校時代の同級生だった。
 被害者は当時32歳の主婦。被害者と犯人は面識がなかったらしい。突然の来訪者に刺されて命を奪われてしまった。

 殺人に至る経緯はまだ明らかにされていないが、元刑事とか犯罪心理学に詳しいという学者の話は大体一緒。町のおばさんたちのコメントも「何も殺さなくてもいいのに」となる。

 理不尽な殺人は最近のことと思っていたが、20数年前に2歳の子供を前にして、明白な動機もなく殺人が行われた。

 現場となったアパートの状況を残すために、夫は事件後26年間家賃を払い続けていた。その額2200万円という。すごい執念だと思う。

 いろいろな話がネットにある。夫は2度目の結婚。なぜ最初の奥さんを狙わなかったのか。同級会で何があったのか。

 犯人には夫も子供もいるらしい。日本の社会は刑事事件の犯人の家族に寛大ではない。

 しかし犯人が自分の高校時代の同級生となれば、妻の死に自分も関係していたと思うことになる。犯人は捕まったが、夫もこれから苦しむだろうなと思う。

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