辞めろという説得

つぶやき

 石破総裁が辞任を表明。誤報ではないらしい。

 「自民党を分裂させるわけにはいかない」。その辺が落としどころだったのか。

 しかし石破首相は、今まで進退を明言しなかったことについて、実にドラマチックな発言をしている。

 「やめますよと言ってる政権と、誰が本気で(関税)交渉するのか。離任するとは間違っても口の端に乗せるべきではない。……」
 
 日米関税交渉の成り行きが、今まで進退を明言しなかったことの理由だったと明かした。

 さらに、「参院選敗北の責任は自分にある。アメリカとの関税交渉にひとつの区切りがついた今こそ辞任のタイミングであり、後進に道を譲る決断をした」

 素晴らしい言葉ではないか。カッコいい。
 
 石破首相では選挙に負けてしまうと、自分たちの欲得ばかり言っていた連中に、石破首相の爪のあかを煎じて飲ませたいくらいの名せりふではないか。

 でもしかし「そうかなあ」と思う気もする。カッコよすぎるのである。

 長谷川一夫が大石蔵之介に扮した大映映画「忠臣蔵」にこんなセリフがある。

 仇とする憎き吉良上野介が外出するときを狙って襲撃しようとする一部の過激な動きをする浪士を説得するときの言葉である。

 「大名たる主君浅野内匠頭が、幕府用人の庭先で切腹、打ち首となった屈辱は、野盗・強盗のような手段で吉良上野介を討てばいいというものではなく、大儀のあるものでなければならない」

 別に石破さんと関係があるわけではない。このセリフを書きたかっただけである。

 最近政治に関わる人達の人相が今までの人達と違うようになったと思う。今まではまともであった。
 
 もちろん、今までもいろんな不祥事が多かったから、まともな顔をしてろくでもないことをしていたということになる。

 しかし最近は、まともな顔をしていない政治家が、まともな顔をしていないまま、ろくでもないことをしている。

 こう言い切るのはつらいが、「日本は終わったな」

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