1か月くらい前のこと、小泉進次郎氏は石破首相について、「…トランプ大統領を見習う必要がある。なにかというと、あのスピードと、一つ一つのわかりやすさ。そして批判があってもこれが正しいと思ったらやることだ…」と記者に述べていた。
小泉進次郎氏が農水大臣になったのはわずか2日前。今日、小泉大臣はテレビ番組にリモート出演し、石破茂総理のコメ価格5キロ3000円台をさらに上回る5キロ2000円台を、6月の初旬には実現させると明言した。確かにやることが早い。
6月初旬と言えばあと1週間。そんなに時間はない。しかし冗談と思えない。彼ならできるのではないか。
「コメというのは極めてセンシティブな作物なんです。業界を取り巻く政治家はもちろん、さまざまな業者も含めて魑魅魍魎のような世界だから、果たして進次郎氏にそれがさばけるかどうか……」
「石破総理の側近中の側近である森山裕幹事長は農水相も務めた農林族のドンです。その森山さんが、よく進次郎の起用を承認したなと思いました。森山さんからすれば、進次郎に任せて失敗させるのもいいだろう、お手並み拝見といったところじゃないですか」
「ずっとコメ価格は高止まりで、国民の不満がたまっていた。なぜ江藤氏の時から手をつけなかったのか、となる。3000円台前半まで引き下がらなかった場合は、小泉氏や石破首相は大見えを切った以上、責任を問われますよ」
いろんな批判、嘲笑があることも分かっている。でも進次郎は突進する。素晴らしいことではないか。こんな情熱を持って政治に立ち向かった男がいただろうか。応援しなければならない。
進次郎氏には何度も批判めいたことをこのブログに書いてきたが、あえて火中の栗を拾い、令和コメ騒動に決着をつけようとしている。これほどの熱血漢はいなかった。申し訳なかった。謝るばかりである。
だが最後にやはり気になることがある。「トランプを見習うべきだ」という進次郎氏の感性だ。
トランプの真似をして、早ければいいとして口にしただけのことではないか。ありえる人だから、応援もしたいが心配な人でもある。
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