今日は敬老の日であった。老になったとは思っていないし、敬われることもないから、何の日なのか分からないということになる。
以前、敬老の日の集まりに、ストリップ嬢を呼んだ町がテレビで紹介されていた。もちろん男性だけの場である。悪いことではないから、いいことだと言うべきなのだろうか。
大相撲は中日が過ぎて、全勝は大の里だけ。連日、完璧という相撲を取っている。朝乃山のことがあるから怪我が心配であるが、怪我をしないような相撲を取っているのがいい。
5日目の対戦で琴桜は王鵬に負けたが、それから何日かして舞の海が、あの一敗はもったいない、と言う。
王鵬に対して失礼な発言である。解説者には言ってはいけない言葉があるが、舞の海は口がなめらかすぎる。
桂米丸さんが8月に亡くなられたが、中学生の頃よく聞いた落語家である。
その頃テレビがなく、楽しみはラジオの寄席番組であった。
米丸さんの声は高めで、それが聞きやすかったのかもしれない。母が針を動かしながら笑う顔が目に浮かぶ。「三鷹」を「見たか」、とひっかけた話が面白かった。
岡田太郎さんが94歳で亡くなられた。吉永小百合さんの夫ということで知られている人であるが、昔通勤バスで一緒になった人である。
吉永さんも79歳になる。私より2つ上であるが、いくつにあってもその世代を代表するような女優さんであった。
早稲田の大検を受けて二文に進学したとき、学友という女性と徹子の部屋に出演したのを覚えているが、早稲田の二文ではなく、慶応に行けばよかったと思わせる学友であった。
敏いとうさんが前立腺がんで亡くなられた。84歳。
もちろん会ったことも見かけたこともない人であるが、昭和のムード歌謡コーラス全盛期の一角を占めた人である。
この時代、なんか知らないが、キャバレーやクラブなどで歌うような歌を歌うコーラスグループが流行った。歌詞の内容は水商売の女性の気持ちを歌ったものがほとんどである。
リードボーカルは、みんな女たらしのような顔で、バックコーラスには「なんで?」と思うような人も並んでいた。
マヒナスターズの松平直樹さんが何年か前に亡くなられたが、あのニヤけた顔が懐かしい。今思うとあゝいう顔が許された時代であった。
みんな敬老の日を経て、あの世にけえろう、ということになる。
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