8月が終わってしまう

つぶやき

 ブログを盗用する人がいるという。
 私は他人様のブログを見ることは滅多にないが、「ブログの盗用」という見出しが目に入った。その人の書いたブログが何度も盗用されているらしい。

 抗議をしたがなんの反省もないと、かなり憤慨されている。
 他人のブログを盗用したってしょうがないと思うが、どういうことなのだろうか。なにか得でもすることがあるのだろうか。

 昨日NHKクローズアップ現代で、「福田村事件 100年前の虐殺が現代に問うもの」という番組が放送された。
 関東大震災における朝鮮人虐殺に関連することである。
 
 この番組を見るのは実は久しぶりのことである。以前はよく見ていたのであるが、時間帯とかキャスターが変わってからはほとんど見ることがない。

 NHKが関東大震災における朝鮮人虐殺のことを取り上げる。どういう意図で取り上げたのだろうかと見始めたが、そんなことより、番組冒頭なにより驚いたのはキャスターである桑子真帆さんが美人になったことである。

 失礼だが彼女は以前は普通であった。昔のNHK的な女性アナウンサーであったが、今は以前のいいところを強調した美人になっている。

 美人だろうと美人でなかろうと、そんなことは番組とは関係ないと言うかもしれないが、大いに関係がある。私は女性キャスターが美人になった番組というものを信用していない。

 福田村事件というのは、今の住所で言えば千葉県野田市で起きた集団虐殺事件のことである。
 関東大震災における朝鮮人虐殺のことかと思ったら、日本人であるのに朝鮮人と間違えられた人々が殺された事件のことであった。

 映画になったらしい。その監督が出ていて、桑子さんとやり取りをしていたが、どうも話がかみ合わない。監督はその悲劇を淡々と語るのだが、それにこたえる桑子さんの言葉に深みがない。

 「100年前の虐殺が現代に問うもの」と、いつものNHK好みの問題提起のテロップで番組を終えるが、この虐殺が現代に何を問うているのかを明らかにするのがこの番組を制作したNHKの仕事ではないか。
なんでもかんでも「問うもの」としては無責任である。問うことなら誰でもできる。
 
 八王子滝山病院の報道の時もそうであった。事件の本質を把握しているのかと思わざるを得ないような番組構成であった。

 「この問題について政府は難しい対応を迫られています」
 これはNHKニュースにおけるアナウンサーが、最後に読み上げる定型句である。
 「台風の進路となる地域は難しい対応を迫られています」
 こういう言い方と同じではないか。

 報道機関として何か立派そうなことを言っているように聞こえるが、空っぽである。

 ジャニーズ問題は一歩踏み込んだと言っていいのかもしれない。「再発防止特別チーム」の弁護士さんがジュリー社長の辞任にまで言及している。

 今朝の新聞ではジャニーズ問題を「人権侵害」として社説に記載している。
 「少年たちの夢を破り人権を踏みにじった」。とは言ってもその新聞も、以前から指摘されていた問題なのに単なる芸能スキャンダルとして軽視していた。
 いまさら人権問題だと言うのは変わり身が早い

 何かあれば人権問題だと言う。しかし人権問題だという言葉は飛び交っても、何が人権問題で、それはどう解決されるべきものなのか、ということがない。

 役所などでは人権は一番重く取り上げられながら、それをどうしたらいいのか職員は判っていない。

 人権は踏みにじられるもので、人権が勝利したとか、人権が認められたとか言う話を聞いたことがない。

 人は生まれながらに基本的人権を持つとされる。法に定めるから人権があるのではなく、人間が定める法よりも前に人権が存在している、という理解が大事である。

 人類普遍の原理とされるが、それほどの人権でありながら、戦争に負けるまで日本は人権を知らなかった。

 しかし人権は「法律」で定めた「公共の福祉」に優先される。では公共とはなんなのか。
 「常に漠然としていることである」。安倍さんの政治を思い出すと、公共の福祉の意味がよく分かる。庶民のために使われたことはない。

 今日も暑そうだ。女房は熊本の地でゆっくりと手足を伸ばしていることだろう。どこに行っても楽しめる人だから幸せな人である。明日は関東大震災から100年目の日である。信州から秋のリンゴが届いた。(了)

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