2つの追伸

つぶやき

 今日と昨日の2つのブログには追伸がある。順序からすれば「弁護士の報酬は高すぎる」ということになるが、「人たらし」のナベツネさんの話を先にすることにした。

 ナベツネさんの何が追伸なのかといえば、言うまでもなく「たかが選手が」である。

 何年か前、当時のプロ野球選手会の会長をしていたヤクルトの古田選手が、プロ野球の1リーグ制か何かでごたごたしている時、球団の代表者ではなく、オーナーと話し合いたい、と言ったことに対するナベツネさんの言葉である。

 「無礼な! 分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が!」というのがそのままのナベツネさんの言葉らしい。

 ナベツネさんはこの言葉がまずいと思ったのか、すぐにフォローの言葉を述べているが、それを引用したところで意味がない。「たかが選手が」と言ってしまったのであるからである。

 もちろんナベツネさんのこの言葉に対してメディアは厳しく非難した。それでなくても巨人軍の人気をバックにしたナベツネさんの傍若無人な言動は世間の顰蹙を買っていたのである。

 私はナベツネさんを非難する気はない。プロ野球を運営していくうえで、選手の意見などまさに、「たかが選手が」と言うことでいいと思っている。

 しかし選手を、「たかが」と見下す事はやはり人間としてよくない。ナベツネさんの精神構造がそうさせているのである。
 自らをリベラルというが、古い体質を持っている人なのである。
 長命することによってその体質を隠してきた人である。

 弁護士の追伸は、弁護士による詐欺の“二次被害”のことである。
 「だまされたカネを取り返せる」という弁護士の広告を信用して着手金を払ったのに、まったく対応してもらえないという被害が各地で相次いでいて、東京都内では、消費者窓口への相談がこの3年で3倍以上に急増しているらしい。

 まさかと思うが、私も危うく被害に遭うところであったので、いい加減な話とも思えない。

 悪いことをする原因は、いつの世も「食べていけない」からである。
 平成の半ば以降、司法制度改革によって弁護士の数が大幅に増えた。
 仕事がない弁護士と、悪質な広告業者などがネットの誇大広告を手がけ、さらに法律相談の実務まで担い、詐欺の被害救済などを名目に客を集めている、という実体があるらしい。

 悪質業者と食えない弁護士の利害が一致している。悪質業者は、カネに困っている弁護士を探しているが、客の預かり金に手を出すなどして懲戒処分を受けた弁護士の情報もインターネットで得ることができる。私もネットで、相談している弁護士の懲戒内容を知った。

 弁護士の側も、資格を持っているからといって食っていける世の中では無くなった。先立つものが必要になり、黒いカネでもつかんでしまおうと考える弁護士が出てきている、ということらしい。

 闇バイトと一緒の事を弁護士たちがやっている。これでは世の中闇である。なんでも有りの社会というが、こんなことか有りでは、もはや社会とは言えない。

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